ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Housesのレビュー・評価・感想

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ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
10

物語、ゲーム内容共に面白いゲームです

2019年に発売されたニンテンドースイッチソフトの中で、屈指の面白さと言っていいこのゲームの魅力は2つ。
1つは、物語性が高いこと。パッケージに描かれた3人の主役たちとはゲーム開始早々に出会いますが、最初から意外な展開が待っています。それはプレイヤーが操作する主人公が山賊にやられてしまうこと。普通主人公が早々に負けることはないため、どうせ勝てるだろうと思っていたプレイヤーの期待を裏切ります。そしてその後にシステムの根幹であるやり直しを可能にする「天刻の拍動」が主人公が使えるようになります。それにより、今度は主人公が山賊にやられずに勝利します。その後もプレイする中で予想できない展開が続きます。プレイヤーの予想の裏をかく物語が、1つ目の魅力です。

2つ目は、キャラクターの魅力です。一見すると明るいと思っていたキャラクターが実は内面で別の要素を抱えている、あるいは平民出身の美しい歌姫として提示されたドロテア=アールノルトというキャラクターは、実は自分の何かを後世に伝わる形で残したいということがゲームを進めるうちに明らかになります。そして複数の方向からキャラクターが描写され、重厚的なキャラクターとしてプレイヤーの前に提示されます。あたかも、現実に存在するかのようなキャラクターとなります。
この2点が、このゲームの魅力です。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
10

戦術と道徳が学べるゲームです

大人気シリーズ、ファイアーエムブレムの17作目となる風花雪月。
ストーリーは2部構成となっており、1部では主人公が士官学校の教師となり、個性豊かな3つの学級の生徒を指導していくこととなる。
最初に3つの中から1つの学級を選ぶことができ、その学級ごとにストーリーも分岐しているため違う物語を楽しめることも1つの魅力だろう。
また、一部キャラクターは別学級であっても途中でスカウトすることができるため、好きなパーティーを組むことも可能。兵種(職業)も自由に選択ができるため、非常に自由度が高いゲームとなっている。
ただ、他学級の生徒をスカウトすることができるというメリットの弊害が出てしまうのが2部だ。2部は戦争編となっており、成長した生徒達がそれぞれの属している国に分かれ戦争を始めてしまう非常にシリアスなストーリーである。戦闘中に倒してしまったキャラクターの一部は本当に死んでしまう。
ここで悲劇が起きてしまうのだが、仮に1部でAという学級を選択し、Bの学級の生徒を1人スカウトしたとする。その場合スカウトした生徒は、本来2部ではBの学級の生徒が属しているBという国の兵士として戦闘に参加するのだが、スカウトすると敵対しているAという国の一員としてBの国にいる元仲間達と殺しあうことになる。実際一部の仲の良いキャラクターは戦闘中特殊会話が発生し、親友同士で殺し合いをさせることも可能なのだ。そんな残酷なゲームシステム、残酷なストーリーをやることで道徳心を学ぶことができる。自信をもっておすすめができるゲームだ。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
10

シリーズ最高傑作!戦略性の高さと感動的なストーリーが融合した『ファイアーエムブレム 風花雪月』の魅力

『ファイアーエムブレム 風花雪月』は、シリーズの中でも特にストーリーに重きが置かれた作品であり、多くのキャラクターたちの成長や人間関係、そして戦乱によって引き裂かれる世界を描いています。ストーリーや設定が緻密に構成されており、ゲームを進める度にキャラクターたちとの絆が深まり、非常に没頭感があります。

戦闘面でも、新しい要素が多数追加されています。例えば、計略システムによって、複数のユニットを連携させることができ、より高度な戦略が求められます。また、キャラクターたちの育成も非常に重要であり、個々の成長の違いや、絆によって発動する特殊なスキルなど、様々な要素が絡み合って、プレイヤーを魅了します。

グラフィックや音楽も非常に素晴らしく、美しい映像とともに流れる感動的なBGMは、プレイヤーを物語の世界に引き込みます。さらに、シリーズの中でも多くの声優陣が参加しているため、キャラクターの個性的な声も印象的です。

そして、何よりも楽しいのが、キャラクターたちとの絆を深めることです。支援会話システムによって、キャラクターたちとの会話を楽しんだり、料理を作ったり、遊んだりすることができます。これらの要素によって、キャラクターがより身近に感じられるため、ゲームの世界に没頭することができます。

総じて、『ファイアーエムブレム 風花雪月』は、ストーリーや戦闘、キャラクターたちとの絆など、多くの要素が組み合わさって、非常に楽しいゲームに仕上がっています。シリーズのファンはもちろん、シミュレーションRPGが好きな人にも、是非プレイしてほしい作品です。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
10

シリーズ初見にオススメ

任天堂の「手強いシュミレーションRPG」として有名なファイアーエムブレムシリーズですが、今作は初心者に優しく作られているため、まだ本シリーズを遊んだことのない方にもオススメできます。
ファイアーエムブレムシリーズには、仲間が死んでしまうと二度と共に戦う事ができない、「ロスト」のシステムがあります。しかし本作にはやられても撤退してくれる「カジュアル」モードと、やられるとそのまま戦死してしまう「クラシック」の2つのモードがあるため、カジュアルモードであればロストを恐れることなくプレイできます。クラシックモードで遊びたいという方でも、本作には巻き戻し機能があるため、戦闘で味方がやられる直前に巻き戻してやり直すということもできますし、本作は難易度が低めに設定されており、救済措置もあるなど初心者に優し目に作られています。
本作では主人公が教師となり、仲間となる生徒を育てていきます。登場するキャラクターは40~50人ほどですが、「生徒を育てる」そして「全てのキャラにロストするリスクがある」という点がキャラへの愛着をさらに湧かせます。
またストーリーは少々大人向けであり、対象年齢も12歳以上向けとなっていますが、これは「戦争は善と悪が戦う勧善懲悪ではなく、各々の正義のぶつかり合いである」ということが描かれているためです。キャラクター達もあまり正義という言葉使わないため、戦争がどういうものかを知ることができる、良いストーリーになっています。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
9

これまでのファイアーエムブレムシリーズをプレイした事が無い方にもオススメです

まず初めに驚いたのは、圧倒的なボリュームです。
全編を大きく分けて1部と2部がありますが、1部だけでもすごいボリュームです。
プレイヤーは先生として3つのクラスから1つを選択しますが、選ぶクラスによってストーリーもガラッと変わるので3~4周してはじめて全てのお話がわかります。

しかしただ単に長いだけではありません、ストーリーの内容もとても濃いです。
3ヶ国が関わる壮大なストーリーには歴史学者の方が制作に関わられているようで、国と国の関係、学院に所属する生徒たちの出自や家族関係などとても緻密につくられています。

バトルシーンはコマンド入力のターン制です。感覚としては詰将棋のような感じです。
難易度はいつでも変えられるのでこの戦闘スタイルが苦手な方でも楽しめるかと思います。
また1クラスの人数も多いので、飽きてしまうかと思われるかもしれませんが、生徒たちの使う武器や役職もすべて自分で変更でき、戦闘の中で技を習得していくので個人的には全く飽きずに楽しめました。

そして全編フルボイスです。
メインストーリーはもちろんのこと、学院内でのちょっとした会話からいわゆるモブキャラまでボイスがあるので、より強く風花雪月の世界に没入出来ました。

筆者はこの風花雪月が初めてのファイアーエムブレムシリーズのプレイでしたが、とても楽しめました。
これまでのシリーズ作品との繋がりも無いので、同じようにシリーズ未経験の方にも自信を持っておすすめします。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
8

絆の切なさと強さを知る作品。

2019年7月26日に、Nintendo Switch専用作品として発売された『ファイアーエムブレム 風花雪月』は、今までの『ファイアーエムブレムシリーズ』の美しい部分をすべて体現したような素敵なゲームデザインになっています。このゲームシリーズの最も大きな特徴はやはり、「死の概念」でしょう。「ゲームでは倒された敵も味方もボタン一つで蘇る」というゲーム定説を逆手に取ったゲームデザインで有名です。自分の味方が傷つき、戦場で倒れてしまうと、今後一切、その味方と共に戦うことはできなくなるという画期的なゲームシステムで、『ファイアーエムブレムシリーズ』はその魅力を体現してきたのです。(作品によっては、この機能をオフにして遊ぶこともできます。)以下ネタバレになりますが、本作品の主人公は、とある士官学校の先生です。自分の味方になってくれる戦力は自分が受け持つ学級の生徒です。また、学校の先生なので、隣のクラスの生徒と交流を持つこともありますし、好意を持たれることや、相談に乗ることもあります。単純に考えてください。そんな生徒たちが、いざ戦場に出たら、自分を庇って倒される場合もあります。自分の指示が不適切であったがために、策に嵌められて、生徒の命が絶たれることもあるのです。また、ストーリーの展開次第によっては、自分がかつて指導した卒業生たちと戦場で命を取り合うこともあります。絆があったからこそ辛い思いをし、あったからこそ乗り切れる困難がある。そんな、絆の切なさと強さをプレイヤーに教えてくれる作品です。おすすめです。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
9

教え子たちと戦争だなんて…

ファイアーエムブレム風花雪月は、Nintendo Switch用のゲームです。ファイアーエムブレム自体はかなり長く続いているシリーズですが、本作は今までの作品とは異なり、まずは学園生活から始まるという特徴があります。主人公は、三つの国の出身者たちが一堂に会した士官学校の教員として着任し、一つの学級を選んで担任になります。最初は、学生たちと一緒にご飯を食べたり授業をしたり、毎月(作中では月のことを節と呼びます)の課題をこなしたりとしているのですが、やがて戦争が始まり、よく見知った生徒たちと敵対することになるという物語です。登場人物がとても多いのですが、士官学校時代のパートが長いため、その分じっくりと彼らと向き合うことができます。しかし、選択によっては自分が担任をしていた学級の生徒とも敵対することになるので、登場人物たちを好きになりすぎるのも辛いのが、ゲームの醍醐味であるというジレンマがあります。まるで実際の戦争のように、様々な事情を抱えた生徒を倒さなければ自分たちが巻けてしまうという環境での戦闘は、緊張感があります。もちろん、ファイアーエムブレム恒例の支援会話も楽しめる作品なので、辛いだけではないのが救いです。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
8

ファミコン時代から続く老舗のシミュレーションRPGシリーズ

ファイアーエムブレム 風花雪月は2019年7月26日に発売された任天堂スウィッチ用ソフトです。
このシリーズはファミコン時代から続いているシミュレーションRPGゲームです。バトルフィールドが盤上のマス目のようになっており、自軍のキャラクターをチェス盤の駒のように動かし敵に接近する事で攻撃をして、敵軍を全滅させたり特定の条件を達成する事で勝利を勝ち取るゲームです。
シリーズごとに主人公が異なり、今作では自分が操作するメインキャラクターを男性か女性か選び、冒頭は合宿中のとある士官学校の生徒を襲う野盗との戦闘から始まります。
その後士官学校があるガルグマク修道院内にて教師として抜擢され、自分が担当する三つの学級のうちの一つを選びます。
一つは黒鷲の学級アドラークラッセ、帝国貴族が多く在籍しており遠距離攻撃やサポートを得意とするメイジやプリーストが多い。学長はエーデルガルト、帝国軍皇族の子息で次期皇帝。気が強い一方他の生徒への面倒見も良く自身は斧術に長けている。
青鷲の学級ルーヴェンクラッセ、王国貴族が多く国柄もあって剣術、槍術、打撃といった接近戦が得意な生徒が多い。学長はディミトリ、ファーガス申請王国の王子で誠実で日々同学級の生徒と稽古をし切磋琢磨しあっている。
最後はレスター諸侯同盟ヒルシュクラッセ、貴族の同盟で成り立っており弓矢を得意とする者が多い、学長はクロード、同盟内で最も力を持つリーガン家の嫡男で性格は人懐っこく温厚だが猜疑心は人一倍強い。
魅力的なキャラクターが多く一度の本編で学級を一つしか選べないのでソフト一本で三度楽しめる点も嬉しいです。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
10

何周でも楽しめる、初見の感動が色褪せないゲーム

ファイアーエムブレムシリーズの最新作です。過去作をプレイしていなくても充分に楽しめる内容になっているので、幅広い方におすすめです。あらすじとしてはゲームの序盤、主人公はひょんなことから士官学校の教師をすることになります。三学級の中から気に入った一つの学級を選び担任として受け持つのですが、そこで選んだ学級によりその後のストーリー展開が変わるマルチエンディングゲームになっています。
本編のストーリーは二部構成になっており、第二部の戦争編では選ばなかった二学級と敵対し、戦争することになるからです。三つの学級にはそれぞれ一人ずつ級長がおり、戦争を経て目指す理想や目的は全員異なっているため、選んだ学級によりストーリーが大きく変化するのです。そのため周回はほぼ必須となっており、値段以上に楽しめる仕様になっています。
とくに二周目以降は前に受け持った学級の生徒を手にかけなければならない場合が多くあり、さらに全キャラクターがフルボイスで喋るので、元教え子や味方を倒してしまったときの罪悪感が心に突き刺さります。ゲームだとわかっていても感情を大きく揺さぶってくる演出力や、仲間の屍を乗り越えて未来を切り拓いて行く切なくも力強いストーリーが本当に魅力的な名作です。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
9

ファイアーエムブレムの最高傑作!風花雪月!

私はファイアーエムブレムシリーズが好きでかなりの作品をプレイしています。
今回のファイアーエムブレムはその中でも、面白い作品になっていると思います。
おすすめポイントを紹介します。
・ ボーリューム満点
今までのシナリオの三倍のボリュームです!
今回の主人公は教師です。どのクラスを担当するかでストーリーが分岐します。
3つの学級ごとに濃厚なストーリーが繰り広げられます。
つまり、ファイアーエムブレムの三倍の長さになります。
シナリオはどれも魅力的なので是非プレイして見てください。
・ ボイスが超豪華
なんとフルボイス!
細かいところまでボイス付きです。
例えば、支援会話であるユニット同士が喧嘩することがあるのですが、その時に喧嘩した2人を食事に誘うとボイス付きの特別会話が聞けます。
ボイスの多さを象徴するものだと思います。
お茶会で推しの声を十分に堪能できます。
・ 戦闘システムの改良
今までのファイアーエムブレムでは杖や魔導書の使用回数があったのですが、今回は杖・魔導書のシステムがなくなりました。
スキルを上げることで、回数制限付きで回復や魔法が使えるシステムになりました。
昔は、盾にしたユニットにかすり傷を負わせてライブでチマチマ回復させて経験値を稼いでいましたが、今回はその行動はできません。
縛りプレイが捗りますね。
まとめると、今までよりもボリュームが満点になり、ボイスが豪華になり、戦闘システムが改善されました。
とてもプレイしやすい環境になっていると思います。
是非、ファイアーエムブレムの世界を堪能して見てください。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
9

いろいろ初チャレンジ

主人公は教師となり生徒や同僚達とともに強くなりストーリーを進めていく物語。過去作と比べてもキャラクターの兵種は武器の熟練度でほとんど好きな兵種にクラスチェンジできる。教師として生徒や同僚達を授業で教えたりできる。週末の自由行動日には花や野菜の栽培、食堂で生徒たちとの食事、気に入ったキャラクターとのお茶会、贈り物や落とし物を届ける、クエストを受ける、キャラクターに騎士団を配備すれば計略という広範囲攻撃やサポートができるなど新しい要素が盛り沢山。ニンテンドースイッチで家の中でも外に持ち出していつでもプレイできる。選んだクラスによってストーリーが変わるので一回やって終わりではないのでいろいろ考えてたのしめる。少し物語を進めれば戦闘で時間を巻き戻せる能力が手に入ったり、カジュアルモードなら味方キャラクターが敵にやらせても次のステージで復活するので気軽にプレイできる。物語をクリアすればクリア後の引き継ぎで1回目よりもラクに物語をクリアできる。キャラクターの育成も自分のやり方でできるので自分だけの育て方ができるなどいろいろ自由がきくので少しでも興味が出た人。ファイアーエンブレムの過去作を経験者、未経験者もオススメ

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
9

今までプレイしてきたシリーズの中でもかなりの名作です

この作品は、老若男女問わず誰にでもオススメできるゲームです。
よくあるのが男主人公しか選べない、または女主人公しか選べないゲームで、性別が違うから主人公に感情移入できない、なんてこともあるかもしれません。
でもこの作品は男女両方の主人公を選べるため、性別問わずに楽しめますね。

それから、ゲームの難易度についてはノーマル、ハード、ルナティックから選べます。
さらにそこから二つのモードに分かれます。
一つはこのゲームの特徴でもある一度HPがゼロになったユニットは二度と復活しないというクラシックモード。
もう一つはHPがゼロになっても次のマップで復活するというカジュアルモード。

このように細かく選べるため、ファイアーエムブレムシリーズは初めてだよ、という方でもノーマル、カジュアルモードにすれば安心してプレイできますよ。
さらに、上級者にはルナティック、クラシックモードという鬼の難易度があり、クリアしたときの達成感は相当なものです。

そして、ストーリーに関しては序盤で三つの学級のうち一つを選ぶことになります。
選んだ学級によってストーリーがだいぶ違うので、言い換えれば違うストーリーを三周分楽しめるということです。
三つの学級の物語を全てクリアする頃には、少なくとも50時間以上はプレイしていると思いますよ。

このように長々と書いてきましたが、とてもオススメできるゲームなのでぜひ一度プレイしてみてくださいね。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
10

生徒の成長に涙が止まらない、シリーズ初の学園モノ

「風花雪月」はファイアーエムブレム(以下、FE)シリーズ初の学園モノ。
主人公は、修道院に併設された士官学校の教師となって生徒達を導いていくのですが、一つ一つの選択、行動が後々重くのしかかってくるので、自分が物語に参加している気分を味わえます。
指導できる学級は三つあり、その中から一つの学級を選んで担任となります。在籍する生徒達はみんな個性豊かで魅力的なキャラクターばかりで迷ってしまいますが、一部の重要なキャラクター以外は他のクラスから引き抜いて自分のクラスに在籍させることも可能。
それぞれに伸びやすい能力があるので、それを考慮して魔法職、近接職など育成の方針を決めて教育していく、育成ゲームとしての楽しさも。
学校時代はみんなと食事をしたり、修道院に潜む様々な謎や事件を生徒達と解決しながら絆を深めていく学園モノならではの展開を楽しめますが、二部の舞台は五年後の世界。
この五年後の世界で、自分が過去にした選択、ゲームの進め方の責任を思い知ることになるのです。
二部の世界では戦争が始まっており、自分が選ばなかった学級の生徒が敵として立ちはだかります。
引き抜きしたキャラクターは味方としてついてきてくれますが、それ故に「自分が引き抜きしなかったから、死なせることになってしまった…」と、過去の自分の選択が重くのしかかり、よりゲーム内の体験をリアルに感じることができます。
仲間もかつての級友と戦うことに心を痛めているため、仲間への感情移入もより強まる。
こんなに没入感の強いゲームはなかなかありません。登場人物と同じ体験をプレイヤーにもさせてくれる、非常に考えられ、上手く作られたゲームだと思いました。
選んだ学級により物語は大きく違うため、何度も遊びたくなりますし、その度に生徒の育成方法を変えてみたり、あえて引き抜きせず二部で地獄の苦しみを味わう…なんて縛りプレイもできます。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
9

新しくなったファイアーエムブレム

[より臨場感が生まれた戦闘パート]
従来の見下ろし型で変更点はありませんが、ユニット同士の絆が深まると様々な支援があります。
地形効果、戦技や計略なども、いままで以上に戦術的な戦闘が出来ます。
また以前のようにペガサスナイトや馬なども乗り降りができるようになったのも良いです。

戦闘シーンでのグラフィックに部隊も描写されているので、より戦争している感が増しました。

使用回数は限られていますが、救済のシステムとして3ターンまで時間を戻せるので、いろんな戦略を試すことがしやすくなりましたし、ユニットの死亡も防ぐことが出来ます。
その他、チュートリアルも充実しており、色々な面で分かりやすい作りになってますので、初心者にもとてもプレイしやすくなっていると思います。

[学校パート]
FEシリーズ新しい試み。教師となり、修道院(学校)内を自由に散策したり、会話やコミュニケーションを取り、育成や絆を深めていく学校パートです。
あたらしい兵種を試験にパスして習得するというのも、いままでと違った点ですよね。

学校内のイベントや会話は各キャラクターの魅力も感じられ、淡々と戦闘をこなすよりも愛着も湧く気がして好きでした。
その反面、ストーリーの緊張感とスピード感は失われてしまうと思いました。
ロードもそれほど長くはないですが頻繁に行われるので、単純にタクティカルなシミュレーションをしたい人には向いていないかもしれません。
新規プレイヤーは違和感がないと思いますが、古参のプレイヤーは好みが分かれそう。

[その他]
全てフルボイスです!しかも声優さんがハマっているのか、会話を聞き入ってしまうほど、良いです。
音楽も良いですね。どのシーンでもイベントの邪魔をせず、すんなりと耳に入ってきますし、よく聴けば良い音楽という感じです。一方で戦闘シーンは戦闘意欲を高めてくれるような、やる気になる音楽です。
システム面も分かりやすく、初めてでも混乱しないでしょう。非常に丁寧に作っているなぁという感じです。ノーマル難易度だと制限なくレベリングできるようなので、育成も安心です。
強いて言えば、戦技のアニメーションが乏しいのでもうちょっとバリエーションがほしかった。。

新規プレイヤーは違和感がないと思いますが、古参のプレイヤーは好みが分かれそう。

全体的にプレイし易いですので、万人におススメできます。
やりこみ要素や、マルチシナリオなので周回プレイも楽しいです。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
9

道徳の教科書は持ったか?いくぞ!風花雪月レビュー

2019年春、ニンテンドーからファイアーエムブレムシリーズの最新作が発売されました。
タイトルは、風花雪月。なんとも風流なタイトルではありませんか。
風は吹き去り、花は散り、雪は溶け消え、月は欠ける。……風流ですねえ。

このゲームのあらすじを簡単に言うと、新任の教師として3学級の中から好きな学級を選び、時には競い合い、時には笑い合い、学級関係なく絆を深めていき、
なんやかんやその5年後に、

選んだ学級以外の学級と戦争をする話です。

正規ルートでは幼馴染として、もしくは親友同士として背中を預け合う仲の二人が、
仲を取り持ってやりさえすれば元の仲の良い親子として笑い合える二人が、
選んだルート、スカウト次第で「既に道は別たれた」とばかりに殺し合う。
戦場に響き渡る、見知った顔の断末魔。

学生の頃3学級で切磋琢磨し、挑んだ模擬戦の会場で、断末魔響き渡る炎の同窓会が始まった時には
「どけ!私がやる!!お前たちはこんな痛み知らなくていいんだ!」と単身突っ走り、見事丘の上で火刑にかかって虚無の顔になったりしました。
(諸事情のため主人公には炎系の罠は効きませんが、他の生徒にはばっちり効きます。そして仕様上、丘の上には生徒が最低一人はいます)

戦争の向こう側、殺す相手の顔、それまでの人生を知ることによって分かる、戦争のむなしさ・悲劇性をこれでもかと味わえます。
道徳の教科書、人の心、そして倫理をフル装備して、ぜひ挑んでみましょう。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
10

シリアスで最高のストーリー

今までのファイアーエムブレムは、SRPGのゲーム部分は楽しかったのですが、ストーリーはイマイチというものが多かったのです。キャラクターの見た目も中身もいいのにストーリーだけはイマイチでした。それでもシリーズは続いてきたから最新作である風花雪月もストーリーには期待していなかったのですが、蓋を開けてみると超シリアスで、深みのあるストーリーでした。まずキャラクターが最高です。どのキャラクターもシリアスな過去を抱えていて、現実的な解決策を考えているところに好感が持てます。貴族で人より上の立場であるから問題を抱えたままでも構わないのに、より良い貴族、よりよい世界を目指して成長していくところに好感が持てます。そして、一番の魅力は序盤の選択によって大幅に変わるストーリー。その選択によっては決して救うことのできないキャラクターが存在します。普通のゲームなら、ふざけるなと言いたくなる要素ですが、ストーリーを進めてみればわかります。救えなかったキャラクターにも、譲れないもの、守るべきものがあって死ぬまで戦う道しか選べなかったことがわかります。普段私はゲームをプレイしていると、全キャラ使ってラスボスを倒したいという衝動に駆られるのですが、ストーリーがあまりにも良すぎてそんな気分にはなりませんでした。それくらいストーリーがいいゲームなのです。ぜひプレイしてみることをおすすめします。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
9

ボリューム満点すぎて終わらない

ファイアーエムブレムシリーズ待望の最新作。
Switchの美しいグラフィックで描かれる戦闘描写や個性的なキャラクターの生き生きした動きは必見です。3DSのときとは比べものにならないほど綺麗だし動きます。ゲームシステム自体はこれまでと変わらないシミュレーションタクティカルRPG。「暁の女神」にあったような高低差の概念もほとんどありません。
ただ、三つの国に分かれて戦争をするというシステムが面白い。一国のシナリオをクリアするにもかなり時間がかかるうえに、これをもう二国分楽しめるのだからボリュームは満点です。ボリュームがありすぎていつ終わるのか果てしなく思うくらい。それでも飽きさせない工夫がたくさん施されていて、引き継ぎ要素や、選んだ国によって変化するストーリーの絡み合いがとても面白く、ついつい夜更かししながら遊んでしまうやり込み系の要素があります。
しかも難易度の選択も細かくできるので、物足りないと思ったときには難易度を上げてニューゲームを試してみることもできます。ファンの多い戦略性の高いゲームですので、知恵を絞って強敵を追い詰め、ギリギリのところでHPをしのいで削って倒していくパズルのような将棋のようなところにも中毒性があります。達成感も抜群です。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
8

ここ数年のFEで一番よかったです。

覚醒やifは主にシナリオやキャラクターが不満でしたが、今作はその点がとても改善されていました。
級長の3人はそれぞれ背景や戦う理由がはっきりしていて3人ともに思い入れがあります。
級長以外の生徒たちも皆背景や心情がちゃんと描写されていて安っぽさを感じさせません。
また、シナリオのルートが4つあるのですが、ifと違ってDLC無しで全てのルートがプレイでき、しかもそれぞれのルートもしっかり作られています。
一つのルートをクリアするのに20時間以上かかるのでたっぷり遊べます。
新要素の散策も楽しいです。キャラクターはたくさんいますが、この散策のおかげで生徒に愛着が湧きます。
あとは音楽もいいですね。音楽に関しては覚醒やifも良かったですが、今作も期待を裏切りません。
主題歌のフレスベルグの少女は随所でアレンジされて流れますが、序盤の戦闘BGMで流れてラスボス戦でもアレンジされて流れるのは予想していても燃えますね。
微妙な不満点としては、いわゆる帝国ルートの章数が少ないことと、同盟ルートと教会ルートの内容がほぼ一緒なことです。
いっそ教会ルートをカットして帝国ルートを盛ってくれたほうがよかったかもと思います。
とはいえ総括するとFEらしさと新しい要素がうまく融合した良作だと思います。
なによりボリュームと細かい作りこみが本当にすごいです。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
7

ファイアーエムブレム 風花雪月

インテリジェントシステムズが開発しているファイアーエムブレムシリーズの最新作です(2020年現在)。
Nintendo Switch が対応ハードです。
本作はSRPG(シミュレーションロールプレイングゲーム)と分類される作品です。
ファイアーエムブレムシリーズの最大の特徴でもあります。
ユニットと呼ばれるキャラクター達を操作して、詰将棋のように敵を追い詰めていく雰囲気のゲームです。
基本的にこの作品は、実際にキャラクター達が戦争や戦いをしています。なので、もしHPが0になってしまうとそのキャラクターは一生使えなくなります。本当にキャラクターが死んでしまうのです。
低難易度ではその制限が無くなりますが、誰も死なせないように立ち回るのも面白さの醍醐味なので、是非とも普通の難易度でプレイしてもらいたいです。
今作『風花雪月』では黒鷲、青獅子、金鹿の学級で3つのルート分岐があり、更にうち1つから2つに分かれるので合計4回は別のストーリーが楽しめます。
筆者のプレイ時間は、普通に4周するだけで250時間を超えました。それぐらいボリュームがあって楽しいゲームです。
1つのルートだけでは分からないストーリーも他のルートをプレイすると理解が深まったりします。
どのルートからプレイするかはプレイヤーの自由です。どこからやるかによってもキャラクターの見方が変わるので、そこも楽しいと思います。
しかし、黒鷲ルートだけは作中人物が嘘の歴史や情報をプレイヤーに教えてくるので、初回プレイに黒鷲を選ぶのだけはあまりお勧め出来ないかもしれません。ラストボスの難易度もやや高めです。
2部構成になっており、1部は主人公は士官学校の教師として生徒たちと交流を深めます。
2部は1部の5年後となっており、戦争が始まり戦火の真っ只中です。そこで衝突するかつての級友や生徒達の葛藤が見所です。

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
10

ファイアーエムブレム 風花雪月のお勧め

シミュレーションRPG「ファイアーエムブレム」シリーズの最新作です。

主人公は学園に所属する講師であり、3つの学級から一つを選びます。

その学級の担任となり、生徒たちを育成しながら、物語は進んで行きます。

他2つの学級の生徒達も、主人公との信頼度や能力により引き抜いて仲間にする事が可能です。

1度ゲームをクリアすると引き継ぎ出来る要素が多く、2週目以降は他の学級の生徒をほぼ全員引き抜けます。

難易度はノーマル、ハード、ルナティックがあります。ノーマルでは慣れている人には簡単ですので、ハードをお勧めします。
また、戦闘で仲間が死んでも離脱しない「カジュアル」と離脱する「クラシック」を選択出来ます。

ストーリーはフォドラという大陸におけるお話ですが、シナリオ設定がかなり綿密に練り込まれており、次が気になる展開です。ファイアーエムブレムシリーズの中でもトップの作り込みです。

キャラクター達は全てフルボイスであり、個性的かつ魅力のある人物ばかりです。
各登場人物達が細かい所で繋がっており、その伏線はメインシナリオではなく外伝バトルで回収されています。

amiiboにも対応していて、ファイアーエムブレム関係のフィギュアを使うと、ゲーム2週目以降を優位に進めることが可能です。

プレイヤーによって多種多様な遊び方が出来るので、大変お勧めのゲームです。