モテキ

『モテキ』とは、2008年23号から2010年9号まで『イブニング』(講談社)で連載された、久保ミツロウのよる青年漫画である。コミックスは単行本が全5巻、新装版が全3巻刊行され、2011年11月時点で累計発行部数は200万部を超えた。本作品は連載中よりも連載終了後に発行部数が伸びた珍しい漫画である。物語は30歳前のモテない男・藤本幸世(ふじもとゆきよ)が、ある日急にモテ始め右往左往する姿が描かれている。2011年7月にBeeTV内の『Beeマンガ』でムービーコミックが配信された。テレビドラマは2010年7月から10月まで放送され、藤本幸世役を森山未來が演じた。ドラマは「第48回ギャラクシー賞」入賞、「第66回ザテレビジョン ドラマアカデミー賞」の特別賞、「東京ドラマアウォード2011」の連続ドラマ部門で優秀賞を受賞した。映画はドラマ版の1年後を原作者の完全オリジナルストーリーで制作し、映画観客動員ランキング初登場第2位、興行収入は第1位となった。また2010年の新語・流行語大賞で『モテキ』が、候補語の60語にノミネートされた。

モテキのレビュー・評価・感想

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モテキ
10

モテキは絶対に読むべき!

『モテキ』は、講談社の『イブニング』で連載されていた、久保みつろう作の大人気恋愛漫画です。主人公のフジこと藤本 幸世(ふじもと ゆきよ)は、冴えない29歳の派遣社員で彼女ナシの草食男子。そんなフジは突然、色んな女の子からアプローチを受けるモテ期が訪れます。
一人目の女の子、土井 亜紀(どい あき)は、以前フジが務めていた派遣先の同僚。フジとは音楽の趣味が合い、一緒にライブに行こうと誘ってきます。二人目の女の子、中柴 いつか(なかしば いつか)は、フジとは以前からの飲み仲間で、度々二人で新しいお店を開拓していていましたが、なんと二人で温泉に行くことになります。三人目の女の子、小宮山 夏樹(こみやま なつき)は、フジが25歳の時に会ってひとめぼれした女の子。愛されゆるふわ系女子だけど、酒に酔うと色々大変な人へと変貌を遂げます。四人目の女の子、林田 尚子(はやしだ なおこ)はフジの中学の同級生で元ヤンキー。フジが実家に帰った際、昔と違ってすっかり丸くなり、シングルマザーとして子育てをする彼女と偶然再会します。
フジに訪れたモテ期。葛藤しながらも、四人の女の子たちとの関係が進展していくところが見どころの漫画です。
フジが最終的にだれを選ぶのかも注目です。

モテキ
8

あなたも彼女がほしくなる!?漫画「モテキ」レビュー

映画化もされた人気漫画「モテキ」。最後まで読んだ感想は「俺も恋愛がしたい!」でした(笑)。
主人公はどこにでもいるような普通の男性。29歳、定職なし、彼女なし。20代最後の年も何事もなく過ぎ去っていく…そう思っていた彼の携帯に数々の女性から着信が!以前勤めていた派遣先の同僚、自分のことをフッた人、初体験の相手、高校の後輩。これがモテ期なのか!?と動揺しつつも、連絡をくれた女性たちと交流を深めていく。自分自身のふがいなさと向き合いながら、少しずつ成長していく主人公。はたして素敵な恋愛ができる日は来るのか!?そんなストーリーです。
まず主人公の情けない感じがいい!女性とホテルに入ることを拒んだシーンでは、奥手の私ですら「いやそこはいっとけよ!」と思わずツッコミたくなりました。その一方で、どこか主人公と自分自身を重ね合わせてしまう場面もしばしば…。「もっとしっかりしろよ!でも応援してるからな!!」そう思わせてくれる主人公でした。
最も印象に残ったのは「人生の中で一番好きだった女性」を主人公があきらめようとする場面です。女性の爪の形を覚えておきたくてずっと手を握る主人公。好きな気持ちを無理やり断つことの難しさ、もどかしさがこのシーンに表れているように感じました。
恋愛や「好き」という気持ちの素敵さに気付かせてくれる「モテキ」。ぜひ読んでみてください!