ヒーローマニア-生活-

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それぞれの正義とは。

コンビニエンスでアルバイトをする中津(東出昌大)は、今の生活に不満だらけです。偶然知り合った下着泥棒のニートである土志田(窪田正孝)の身体能力に惚れ込み、一緒に世の中の悪に立ち向かおうと誘います。そこに、女子高校生のカオリ(小松菜奈)とハンマーを武器として持ち歩く日下(片岡鶴太郎)が加わり、ヒーロー団が結成されました。世の中の悪に立ち向かい、犯人を警察に差し出すヒーロー団に世間は期待し、絶賛します。そんな日が続きましたが、4人で始めたヒーロー団も、日下の知り合いの提案で、会社組織へと発展していきます。今まで認められなかった各々の存在が受け入れられるようになり、会社が大きくなるにつれ、皆は喜びます。しかしそれとは逆に、会社も正義と名ばかりの組織に変貌していってしまいます。それぞれの思う正義や夢や野望、欲求までもが現れるにつれ、4人の気持ちはバラバラになっていきます。自分の目指すところはここではないと感じていた中津が皆に声をかけますが、そんな中津の隠したかった過去がバレ、仲間の絆にも亀裂が入ってしまうのです。徐々に個々の気持ちにも変化があらわれてきたころ、日下が強敵に打ちのめされてしまいます。大切な仲間を失って改めて3人は再び結束し、敵と戦い勝利をおさめます。