高校球児ザワさん

高校球児ザワさん

『高校球児ザワさん』とは、三島衛里子によって2013年まで『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載された漫画。舞台は西東京にある野球強豪校、日践学院高校の硬式野球部だ。男子部員にまざる唯一の女子選手、都澤理紗(みやこざわりさ)の高校生や野球部員としての日常を描く。各話が8ページほどの短いページ数で、一話完結型で描かれる。高校球児なら一度は体験したことがあるような体験が、本作では多く盛り込まれている。また、女子であるザワさんが、時折女の顔を見せながら野球に打ち込む姿も、魅力の一つである。

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高校球児ザワさん
8

高校球児あるある 「高校球児ザワさん」で球児達の日常を覗け!

「高校球児ザワさんは」ビックコミックスピリッツ(小学館)にて連載されていた高校野球漫画。単行本は全12巻。
舞台は西東京にある野球強豪校「日践学院高校」の硬式野球部だ。
唯一の女子部員である都澤理紗(みやこざわりさ)が送る高校生活や野球部での活動を描いた作品である。
この漫画は「フェチすぎる野球漫画」とも評される。その理由は数々の「高校球児あるある」が描かれているからだ。
例えば、野球をする際に着用するアンダーシャツ。
それらのほとんどがタートルネックであり、練習で日に焼けると、タートルネック型の「顎から下だけ白い」という焼け方をするのである。
そんな焼け方をした制服姿の高校生は、野球部以外にあり得ない。もちろん、ザワさんもそうである。
また、球児達は「スライディングパンツ」(スラパン)を履いて試合に臨むのだが、ある日の練習試合後、ザワさんは焦る。
スラパンの替えに履くものを忘れてしまったのだ。言うならば、小学生などが陥りやすい「家から水着で着たら、替えの下着忘れた」と同じミスである。
他にもザワさんがイケメンから告白されたり、高校生特有の下ネタ話があったりと、高校野球未経験者が読めば「高校球児ってこんな感じなのか」と分かる漫画となっている。
経験者が読めば、もちろんたくさんの「あるある」が待っている。この漫画で高校球児達の日常を覗いてみてはいかがだろうか。