ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とは、2015年から刊行された暁佳奈原作の小説である。2018年に京都アニメーション制作でアニメ化、2019年・2020年に映画化された。原作小説は、京都アニメーション大賞初の大賞受賞作品である。
代筆業を生業とする「自動手記人形」である主人公が、依頼を通じて失った感情を取り戻しながら、大切な人から告げられた言葉の意味を探していく物語。
アニメ化・映画化の際はアニメオリジナルキャラクターやストーリーが多数採用されている。
2020年の劇場版は京都アニメーション放火殺人事件とコロナ禍の影響で2度の延期となるも無事公開され、興行収入は21億3000万円。
「京アニクオリティ」と称される程の映像美にファンも多く、英語・スペイン語・フランス語・ブラジルポルトガル語でも吹替翻訳されている。

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergardenのレビュー・評価・感想

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

映像が見せる美と感動のストーリー

今までに見たことがないような、圧倒的に美しいアニメーションで描かれる京都アニメーションが作り出した作品だ。空や海、植物、人間、自然すべてにおいて美しい作品である。
原作は小説によるもので、アニメーションになり映画にもなったことがある有名な作品である。原作とは違い映画オリジナルの部分もあり、小説とアニメーションによりたくさんの楽しみ方ができる作品である。
小説でも、アニメーションでも決して涙なしには見れない作品である。

主人公は、作品名でもある「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」である。ヴァイオレットは、感情のない武器として育てれ彼女は圧倒的な強さを持っていた。上官であるギルベルト少佐を慕っていたヴァイオレットは、戦争中に激しい戦闘により両手を失い、ギルベルト少佐と離れ離れになってしまう。
戦争が終わるとヴァイオレットは両手が義手になり、ギルベルト少佐が最後に自分にかけた「愛してる」という言葉の意味を知るために、手紙の代筆を担う自動手記人形「ドール」となるところから物語が始まる。
ドールとなり、様々な人と出会いと別れを繰り返していくヴァイオレットは次第に、感情を知ることができていく。その中でも、様々な人の手紙を書くうちに「愛してる」の意味を理解していくヴァイオレットが美しい。見ている人も次第に「愛してる」の意味を改めて考えることができる、唯一無二の作品である。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

誰もが心揺さぶられるエピソードと映像美満載の圧巻アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

日本屈指のアニメ制作会社、京都アニメーションが誇る名作『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。原作小説も大人気だが、アニメ版はテレビ放送だけに留まらず、2作品の映画も制作され、ファンを熱狂させた。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、その名をもつ1人の少女の成長を描いたファンタジー作品だ。ヴァイオレットは大規模な戦争を「戦闘人形」と評されるほどの圧倒的な戦闘力で生き抜いた少女だが、人形と言われるとおり、感情表現の乏しい女の子だった。
そんな彼女は、戦場で育ての親である大切な上官を失う。紆余曲折の末、その上官の友人で退役後に郵便会社の社長となったホッジンズのもとに引き取られる。
この作品世界にはまだ電話がなく、主な連絡手段は手紙だった。しかし、文字の読み書きが不自由な人も多く、手紙の代筆を行うのも郵便会社の大切な務めだ。ヴァイオレットは戦争で失った両腕を義手にして、その代筆業務を行う「自動手記人形」と呼ばれる職に就く。しかし、もとが「戦闘人形」だった彼女には、依頼主の心情を汲み取り、心のこもった手紙を書くことはなかなかできなかった。特に、大切な上官から言われたことのある「愛してる」がさっぱり分からないのだ。ヴァイオレットは愛を伝える手紙が苦手だった。
だが、たくさんの依頼主との交流と、ひとの心の機微に触れながら、ヴァイオレットは自分のなかにも豊かな感情があることに気付いてゆく。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、文字どおりヴァイオレットが主人公なのは間違いないが、毎話登場する手紙の依頼主たちもそれぞれ重要なキーマンだ。ときには素直になれない男女の仲を取り持ち、ときには余命わずかな母から娘への想いを数十年ぶん書き綴る。「自動手記人形」としての経験が、ヴァイオレットの中にあった感情を揺さぶると同時に、視聴者も心動かされずにはいられないだろう。たくさんのエピソードがあるので、大切なひとがいる人、夢を追いかけている人、身近なひとを失った人、いずれの視聴者にもどれか心に刺さるエピソードがあるはずだ。
また、その感動的なストーリーを描く、圧巻の映像美にも注目したい。ヴァイオレットの心が揺れるとき、同じく瞳も揺れる様子は、まさに「目は口ほどにものを言う」だ。泣き出しそうなとき噛みしめる唇が震えるのも、動揺したとき微かに握りしめられる指先も、どれも繊細な描写だが、よく心情表現ができている。
また、風の描写も素晴らしいのだ。ヴァイオレットの心が弾むのにあわせ、緑豊かな木々が風に吹かれる。心のざわつきに合わせ、背中から追い風が大きく吹き、その苦しげな顔を髪が覆い隠す。ただ美しいだけの映像でなく、ほんの些細な描写にも意味をもたせる、妥協のない演出だ。
テレビ版は13話あるが、まずは映像美を堪能するもよし、じっくり世界観に没入するもよし。どのような楽しみ方をしても、もう1度はじめから観たくなるに違いない。そのあとは自然と映画版にも手が伸びてしまうだろう。
ぜひ、ヴァイオレットと共に「愛してる」を探す旅に出てみてはいかがだろうか。
その際はお手元にティッシュの用意を忘れずに。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
9

☆京アニの名作です☆

この作品は、様々な「愛」を学んでいくヴァイオレットという少女の物語です。
20世紀前半のヨーロッパを舞台にした様な世界観で、戦争で両腕を失い義手となったヴァイオレットが、依頼人の代わりに手紙を書く自動手記人形(ドール)として様々な人と触れ合い成長していくお話です。
私自身このようなヒューマンドラマ的なアニメは興味がなかったのですが、主人と一緒にNetflixで見たら止まらなくなり、何回涙を流したか分からないくらい感動しました。

映像はさすが京都アニメーション!!綺麗過ぎます。自然や光の描写がとても美しいです。音楽も、特にオープニングが大好きで、物語を上手く演出してくれます。
ストーリーは1話完結で見やすいので、時間のない方でも隙間時間に見やすいのではないかなと感じます。

特にバスタオルを用意して見て頂きたいのは、第7話オスカーの話と第10話アンの話です。
第7話は、戯曲を書いているオスカーのシナリオをヴァイオレットが代筆する話で、オスカーは病気で亡くなった娘のことを思いながらヴァイオレットとシナリオを仕上げていくストーリーです。
第10話は、重い病の未亡人の手紙をヴァイオレットが代筆する話です。たくさんの手紙を書くため、娘のアンとはなかなか時間を取れなくなります。誰のための手紙だったのかは最後に分かりますが…。涙腺が崩壊しました。

ラストの回は後の劇場版へつなぐためか、「え?」と言う感じで終わってしまいますが、アニメを見てハマったらぜひ劇場版も見てみてください。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

溢れるような色彩と光。ひたすらに哀しく、美しく、愛おしい物語。

暁佳奈氏による同名の小説を原作にしたテレビアニメシリーズ。題名のヴァイオレット・エヴァーガーデンというのは、主人公の少女の名前です。

このヴァイオレットがもう唯一無二の存在と言っていいでしょう。淡い金髪に透き通る青い瞳の美少女。でもその外見からは想像もできない過去の持ち主でした。
自分の名も知らぬ孤児で、拾われた軍隊で敵を容赦なく殺める「武器」となった彼女。ヴァイオレット(菫)という名前を与えてくれ、見守ってくれた上司、ギルベルト少佐に心からの忠誠を誓います。戦うための知識は豊富でしたが、感情は全く未発達なヴァイオレット。
そんな彼女が大戦中に両腕を失う大怪我を負い、何としても守りたかったギルベルトとも引き離された直後から物語は始まります。戦後、彼女は後見人の一人であるホッジンズのもとで義手をつけ、依頼人の望み通りに手紙を代筆する「自動書記人形」ドールとして働くことになります。

向いているとはとても思えない、繊細な人の感情にかかわるその仕事を彼女はなぜ選んだのか?それは別離の際、最後に聞いたギルベルトの「愛している」がどういう感情なのか知りたかったからでした。
感情に疎かった彼女ですが、様々な失敗や体験を通じて徐々に自分の感情や人の持つ思いを理解していきます。言葉の裏を全く読まない彼女はまるで報告書のような手紙を書いたり、依頼人を怒らせたりと見ていてはらはらするほどです。でも嘘がなく誠実でひたむきな彼女は、周りの人々の心の底の思いをいつのまにか引き出し、次第に「伝えたい本当の心をすくいあげる」良きドールになっていくのです。

何よりも大切なギルベルトの言葉を、彼女は最終的にどう受け止めることになるのか。そしてギルベルトは今いったい…?
ヴァイオレットを囲む人々も、それぞれ温かい目で魅力的に描かれているのも、大きな推しポイントです。人が誰かを思う心の尊さを、どのエピソードでも感じられるでしょう。あなたが1番惹きつけられるのはどのシーンでしょうか?

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

愛を見つけ、愛を知る

京都アニメーション制作。命以外の全てを失った1人の少女が、愛を理解していく物語。

主人公ヴァイオレットは孤児であったが、軍人に拾われ戦闘兵器として成長する。その後出会った上官と過ごし自分の居場所を見つけたかに思えたが、戦時中の作戦遂行によりその上官は行方不明、ヴァイオレットは両腕が義手となる。
上官の友人が起こした代筆兼郵便屋に、自動手記人形という代筆屋として雇われる。同僚や依頼人となった人たちとのかかわりの中で、上官が最後に残した言葉「愛してる」の意味を少しずつ理解し、人として成長していく。

主人公が元戦闘兵器ということで、派手なアクションも見どころのひとつである。
だが感情や表情の変化に乏しい主人公が代筆を通して依頼人の人生を理解し、手紙という形に残るものとして贈られた相手との未来を繋ぐという、周りの人間をも巻き込んだ繊細な心の表現が魅力である。
特に10話は、泣けるアニメとして話題となった。
また作画担当である「京都アニメーションならでは」というクオリティであり、7話の主人公が湖の上を走り抜けるシーンは圧巻である。

小説が原作であるが、アニメ化にあたり登場人物が増え、また映画での行方不明だった上官との出会いの件は内容が変更されている。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

愛してるを知らない少女の物語は感動間違いなし!

戦争の際、人間兵器のように使われていた感情が希薄な少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンが徐々に人間として成長していく様を描いた作品です。
ヴァイオレットはひょんなことがきっかけで、手紙を代筆する仕事(自動手記人形)として働くこととなり、多くの人と出会い成長していきます。ほとんどが一話完結型のアニメであり、どのエピソードも涙なしにはみることができません。

その中でも特に素晴らしいエピソードは10話です。10話でヴァイオレットはアンという少女の母親から、自動手記人形として依頼を受けます。母親は病気になってしまっており、自分で何かをするには体力的にも厳しい状態でした。ヴァイオレットはいつも通り依頼人からの言葉をタイプライターを使い、手紙に起こしていきますが、母親はその様子を娘のアンに見せようとはしません。
アンも子供ながらに母親の命が長くないことを察しているのか、母親との時間を奪わないでほしいとヴァイオレットを突き放します。その後、紆余曲折あってヴァイオレットの依頼は終わりますが、エンディング曲と同時に母親が誰に手紙を書いていたか判明します。
母親は娘アンに手紙を書いていたのです。しかも1通だけでなく50年分、アンの誕生日になるたびに1年ごとに届くようになっていました。その手紙の内容がアンの成長する後ろ姿と共に流れる様子は涙なしには見られません。

この話だけでなく多くの感動エピソードのある『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は本当にオススメの作品です。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

こんなに泣き疲れたアニメは初めて。アニメに興味がない人も見てほしい。

主人公のヴァイオレット・エヴァーガーデンは幼いころ戦場で拾われ、陸軍少佐のギルベルト・ブーゲンビリアの武器として共に行動し、戦闘の毎日を送っていた。ヴァイオレットは最後の作戦で腕を無くし、その時、ギルベルトからある言葉を伝えられる。
大切な人から告げられた言葉の意味が分からず、その言葉の意味を探して就いた仕事は、依頼者の想いを汲み取って代筆する自動手記人形「通称・ドール」。人の感情が分からず悩み苦しむが、ギルベルトが言ったあの言葉の意味を知るために、ドールとして懸命に働く…。

戦うことしか知らず、人の気持ちを理解したり自分の気持ちを表現したりすることを知らなかった女の子が、戦後仕事を通して感情を知っていく様子が泣けると話題の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。
毎話違った「愛」が描かれていて、こんなにも胸が締め付けられ、こんなにも心が温かくなった作品はこれまであっただろうか。
作画、ストーリー、音楽すべてが繊細で美しく、儚さと力強さが共存したアニメは他とないだろう。

京都アニメーションの全力が詰まった作品。アニメを普段観ない人も是非観てほしい。
自分が普段何を思い、何を考え、どう表現しているのか改めて考える機会になるだろう。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

涙無しでは見られません!最強の作画とストーリー

なんといっても京都アニメーションが織りなす、作画の綺麗さがとても印象に残ります。壮大なBGMも作画に負けないくらい煌びやかで心にスッと入ってきます。
軽く物語をお話します。
第一話、ヒロイン「ヴァイオレット」は戦争の武器として奴隷のように過ごしてきました。しかしある時、ヴァイオレットを拾い、1人の女性として大切に扱ってくれる大佐と出会います。その後も戦争に何度も駆り出されることになるのですが、戦争中、勝利間近のところで爆発に巻き込まれました。大切な大佐と別れ。必死に大佐を助けようと身体を削りながら大佐を引きずるヴァイオレット。建物が崩壊し、2人ともこのままだと危険だと悟った大佐は、別れ際に「愛してる」と。その言葉の意味が理解できないまま生き残ってしまうヴァイオレットの表情にはこみ上げてくるものがあります。

戦争が落ち着くと、ヴァイオレットはその後手紙を代筆する仕事に就くのですが、様々な人を通して少しづつ「愛してる」という意味がだんだん理解できるようになっていくストーリーはとてもエモーショナルです!愛する兄へ書く手紙、隣国の王子に綴る手紙、愛する娘へのお祝いの手紙。
ヴァイオレットが「愛」とは何かを探しながら、手紙だと伝えられる大切な感情に気づいていきます。
そんなとても感動できる作品です!涙無しでは見られないのでぜっっっっったいハンカチはお手元に!!!笑

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
7

感情のない女の子が愛を知るまで

欧風を思わせる架空の国が舞台であり、時代は曖昧な作品です。
特殊な育成をされ、戦闘以外何もできない元兵隊だった少女は、ある将校の部下になり戦場で活躍しましたが、終戦間際に将校に死なれ、自身も両腕を失いました。
義手を装着し身の回りのことができるようになったとき、すでに終戦を迎え活躍の場を失いました。
やがて少女は、死んだ将校の友人の手紙屋の会社を営む男性に引き取られました。男性は、少女が感情に乏しく、命令されることに慣れ、まるで常識が通用しないことに驚きました。
配達や仕分けの仕事をしているうちに少女は、手紙を代筆する“自動手記人形”の仕事があることを知り、戦闘以外にやりたいことを初めて見つけました。さまざまな失敗を繰り返しながら、人として成長していきました。

教育制度が行き届かず、読み書きができない人が多く、“自動手記人形”は話の内容から気持ちを察した本音を代筆しなければなりません。話を見極め、逆の内容を代筆しなければならないこともある大変な仕事です。
いろいろな依頼者の手紙を代筆するうちに、複雑な人間関係を学び感情が豊かになった少女は、涙を流したり、愛情を知ったり成長していきました。
原作のライトノベル小説や、Netflixで配信されているアニメも、優しい雰囲気の物語です。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

心に残る美しさと感動

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の舞台は、軍事国家であるレーヴェン王国。元少女兵士であるヴァイオレット・エヴァーガーデンが自分の心の成長と感情表現を学びながら、自立した女性に成長していく物語です。

アニメーションの美しさは抜群で、背景やキャラクターデザインはとても緻密に作り込まれています。ストーリーも、人々の思いや感情を細やかに描いているため、感情移入しやすく心に残る作品です。

特に、ヴァイオレットが手紙を書くことを通して人々の思いを汲み取り、その思いを伝える過程が感動的です。時には悲しい思い出や、家族や恋人への想いなど、人々が抱える複雑な感情を言葉にすることができない場合もあります。それでもヴァイオレットは言葉として伝えることができるよう、自分自身の感情表現を学び、成長していくのです。

また、音楽も物語に深く関わっており、劇中歌「光の中へ」は印象的で、涙を誘うシーンも多いです。

本作は感傷的であるため、全編にわたって重い雰囲気が漂っています。ストーリーの展開に少しテンポが遅いと感じる場合もあるかもしれません。

総合的に見ると、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、美しい映像と心に残るストーリーが融合した作品であり、感動的な物語を楽しみたい人にはおすすめです。
ネタバレを含むレビューでしたが、本作は是非自分で観て、ヴァイオレットが人々の手紙を書く過程で成長していく姿を見てほしいと思います。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
9

泣ける

ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、心理学の「ミラーリング」をテーマにしたような物語だと思います。
戦争で自分の心がわからなくなったヴァイオレット・エヴァーガーデンは、周囲からの関わりを得て、ギルベルトの残した記憶と重ね合わせて少しずつ体験的に心というものを学んでいると思いました。戦争という悲しみの中で生きることに対して、生きることを評価するのではなく、「さみしい」「家族を失う」という、その悲しみといったマイナスな面を共有して見えない心を探っていくシーンが多く、泣ける場面がたくさんありました。
ただの戦争の物語ではなく、愛する人であるギルベルトのために児童手記人形(ドール)として働く自分を「道具」のように認識するヴァイオレット・エヴァーガーデンが12話~13話で「愛してる」という意味について理解し、ギルベルトに手紙を書くシーンは号泣です。
この漫画・アニメで「かなしみ」や「さみしい」という気持ちに寄り添うことで、自分の「かなしみ」や「さみしい」といった感情や自分の心の傷に気が付くことで成長することの大切さを知りました。全体的にマイナスな感情について自分では気が付いていないことも多いんだなあと気付かされます。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

「愛とは何か」を主人公と共に考えさせてくれるアニメ

タイトルは主人公の少女の名前で、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは戦地に駆り出され、その身体能力の高さゆえに「武器」として使われていました。そしてヴァイオレット自身も自分を武器だと信じ込んでおり、自分の意思がないまま育ってきました。舞台は戦後の町が舞台であり、武器として扱われた彼女には居場所がありませんでした。そんな彼女は町のとある郵便屋で代筆業、その町では通称「自動手記人形(オート・メモリーズ・ドール)」として働きます。自動手記人形は簡単に言うと、お客の話した事を手紙にしたためる仕事です。内容によってはプロポーズや愛を伝える手紙など、感情の機微に配慮する必要がある繊細な仕事です。ヴァイオレットは当然、繊細な感情に触れず育ってきたので、最初はお客とトラブル続きになってしまいます。

おおよそここまでが話の1/3になるのですが、ここからが物語の見所とも言えます。ヴァイオレットは様々な代筆依頼を通して、自分の人生に欠けていた感情を構築していきます。取り戻すというよりは、元々知らないものなので自分で納得して積み重ね構築していくのです。ヴァイオレットが成長していく様子は非常に没入できるもので感動的です。ヴァイオレットは「愛」という感情をストーリーを通して確かめていきます。執着ともいえるほど「愛」の意味を知りたがります。それは戦時中の彼女の上司の存在でした。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンの総監督石立太一氏は、京都アニメーション放火事件で亡くなりました。この作品は石立監督の最後の作品でもあります。作画、ストーリー、演技、どの点からでも満足、感動できる作品になっています。ぜひ、ご覧になってほしいです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

このアニメは涙なしではみれないです

主人公は心を持たない少女のヴァイオレット、彼女は兵士でその強さから「ライデンシャフトリヒの戦闘人形」と呼ばれ恐れられていました。ヴァイオレットは敬愛する上官ギルベルトと共に戦場に行きますが、そこで砲撃に遭い両手を失うのでした。そのときに上司のギルベルトはヴァイオレットに「愛してる」の言葉を残し、息を引き取りました。
ヴァイオレットはその後、元軍人で上司のホッジンズの厚意で郵便社で働くことになります。初めは配達の仕事をしていたのですが、次第にヴァイオレットはギルベルトが残した「愛してる」の言葉の意味を知りたいと思うようになり、言葉を手紙に代筆するサービス、自動手記人形になっていくのでした。
初めは言葉を上手く手紙に表現できず苦労する場面もありましたが、多くの人と関わっていくうちにヴァイオレットは次第に感情豊かな表現ができるようになっていくのでした。
そしてヴァイオレットが自動手記人形として働いていく中でいろいろなお客さんの代筆を行っていくんですが、そのお客さんとのひとつひとつの物語が涙なしではみれないです。
特に涙腺崩壊の回が第10話で、ヴァイオレットに依頼をしたのは娘をもつ余命残りわずかな母親からでした、母親は娘に向けての手紙をヴァイオレットと共に書いていくのです。そして時が立ち、娘の誕生日に天国の母親から手紙が届き、それを読むシーンは涙なしではみれないです。
感動したい方は是非みて欲しい作品です。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

グラフィックが映画並みの最高傑作

このアニメはとてもよくできている作品だと思います。人間とは何か。戦争とは何か。本当の愛とは何か。
などと、これまでのアニメにはないものがあると私は思います。
主人公は戦争中に兵器として育てられた女性で、その中でとても大切な上官との別れを経験します。
そして戦争終了後、どうやって生活していけばいいか路頭に迷っている中、代筆屋として働く道を選びます。
兵器として育ってきた、彼女は人の思いや愛などを最初は理解することが出来ず苦労しますが、たくさんの人たちと出会っていく中で、彼女はいままで自分が経験できなかったものを得ていきます。
そんな中、昔自分の事を大切に思ってくれていた上官が自分をかばって死んでしまったことを知り、彼女はとてつもない絶望感にさいなままれます。
そしてそこから彼女は立ち直り前を見ることを選びます。
このアニメは本当にいろんなことを考えさせられる作品ですし、グラフィックが驚くほど美しいです。
また作中で流れるBGMも作品を盛り上げてくれています。
派手なアクションシーンや爽快なシーンなどは無いですが、人間本来の美しい心というものを私たちに教えてくれる作品だと思います。
日々仕事に疲れている方や、悩みがある方にぜひおすすめしたい作品です。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

絶対に目頭が熱くなる、ヴァイオレット・エヴァーガーデン

ヴァイオレット・エヴァーガーデンについて
ヴァイオレット・エヴァーガーデンは暁佳奈さんの小説が原作の、2018年に京都アニメーション制作でアニメ化され、大ヒットした作品です。

あらすじ
「感情を持たない道具」として命令を遂行するだけの日々を過ごしていた少女、ヴァイオレット。ヴァイオレットは大切な人が残した「愛している」を知るために彼女は軍人を辞め、自動手記人形サービス、通称“ドール”という代筆の職に就くことになります。
戦争から唯一生きて帰ってきた兄に送る手紙や、遠く離れた国の王子へ送る王女の恋文、余命が短い母から娘へ送る手紙など、様々な人の想いの手紙を代筆するヴァイオレットはその過程でたくさんの人と交流していき、様々な愛があることを知ります。兄弟愛、好きな異性への愛、母から子供への愛。様々な愛の形を代筆し手紙にしたためることで、ヴァイオレット自身も大切な人が残した「愛している」の意味を理解していくのでした。

その中でも一番注目すべきは第10話。
重い病を患う母親からこれからを生きる幼い娘に宛てて代筆した多くの手紙。そこに込められた母親からの愛に、頬を濡らさずに見ることができません。
また、それ以外にも注目してほしい点は京都アニメーションの描く作画のクオリティの高さ。オープニングだけを見ても、水面の光の反射や金属の光沢。宝石の輝きなど、京アニの本気を感じることができます。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

涙が止まらない!日本アニメ史に残る最高のアニメ

泣ける作品と名高いアニメ、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。この作品は小説が原作でありながら、TVアニメ、外伝、劇場版と放送されており、物語は完結しています。制作は、「けいおん!!」や「涼宮ハルヒの憂鬱」で知られる京都アニメーションであり、どのシリーズも感動して涙が止まらないという声と共に「作画の美しさに圧倒された」といった声もあがっており注目を集めています 。
ぜひ観てほしいおススメ作品ですので、この記事では、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの魅力を中心に紹介していきます。
まず始めにTVアニメ版のあらすじを簡単にご紹介します。主人公であるヴァイオレットは元々兵士として戦争で戦っていましたが、その戦争の最後に大切な人から告げられた「愛してる」の言葉の意味を知るべく、手紙の代筆作業(自動手記人形)の仕事をします。その仕事の中で多くの人と出会い、少しずつ「愛」を知り成長していく物語です。
世間の評判としては、アニメを見た人は口を揃えて号泣した、涙が止まらない、誰かに手紙が書きたくなる、ネットのない時代を生きてみたかったと絶賛の嵐です。その中でも特にファンの間で神回と言われている話は、TVアニメの10話でのヴァイオレットと幼い少女のアンと、アンの母親とのエピソードです。この話は親子愛に感動するだけではなく、ヴァイオレットの成長や人間らしさが垣間見える回であもあります。とにかく神回ですので、全話見るのはしんどいかも、という方は10話だけでも見ていただければと思います。
また、TVアニメの10話だけでなく劇場版も「開始15分で号泣」と言われるほど、感動する仕上がりになっております。アニメを観ていなくても、胸を打たれたという声もあったので初めて観る方でも楽しめるのではないでしょうか。
ここまでヴァイオレット・エヴァーガーデンについて簡単に紹介してみましたが興味を持っていただけたでしょうか?これを機に、作品に触れていただければ幸いです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
8

愛してる。その意味をあなたは答えられますか?

2018年1月〜4月にアニメで放送され、2019年9月にスピンオフ映画、更に2020年9月に映画が公開されている。
元軍人で幼い頃から戦場で"武器"同然として過ごしていた主人公のヴァイオレット・エヴァーガーデンが終戦後、軍人時代の知り合いから「自動手記人形」と呼ばれる手紙の代筆屋で働くことになる。彼女は、戦場で大切な人を失ってしまった過去がある。それは上司である、ギルベルト少佐。

死に際に彼が自身へ向けて"愛してる"と、最期に残した。

彼女はその意味が分からずに、彼を看取った。

このアニメは作品の序盤の方で物語の主題である、「愛してるの意味が知りたい」という主人公のヴァイオレットのある意味ゴールが決まっており、その感情、意味を知っていく過程を楽しむことに主機を置いている。

基本的に1話から2話で完結し、依頼主の元へ手紙の代筆の為に出張し、リクエストに応じて手紙を書いていく。ヴァイオレットの周りの人との関係の変化や彼女自身が人の感情に触れ、変化していくことはあるが、依頼主の元へ行き手紙を書くという流れは同じである。

「自動手記人形」自身が依頼主の思いを聞き、それを自分の感情として落とし込み手紙を書くことで感情がダイレクトに伝わってくるため、少なからず視聴している側の心も動かされる描写が多い。また人の感情、時代背景の設定とて主人公が元軍人で両腕共に義腕、戦争というワードで重い、痛々しいなと感じる描写が出てくるので苦手な人はいるかもしれない。
本腰を入れてストーリーを楽しみたい人向けの作品であると感じた。

ただ、涙脆い私は物語中盤以降は毎話のように涙で画面が見えなくなることが多々ありました。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
9

おすすめできるアニメ

戦場でしか生きてこなかったヴァイオレットが、大切な人に言われた愛してるの意味を探す物語ですね。
人形のように扱われていたため感情というものがなかったので、最初は感情を出すことが困難でありました。
そして人の言葉の裏をよみそれを文章として書き起こす自動手記人形サービスというお仕事に興味を惹かれやることになります。
ただ、最初は感情がわからないため苦戦をします。
タイプ速度と正確性はあるのですが、そこに感情が乗ってこないためまるでロボットが書いたような文章となってしまい、なかなか思うような文章が書けませんでした。
しかし、ともに自動手記人形になることを目的とした友達の兄に対する文章を書き兄から感謝を言われるという出来事がありました。
ヴァイオレットは、その後いろいろな人を文章で幸せにしていき、彼女自身の感情も少しづつ芽生えてきます。
そして、愛してるという意味もわかるようになります。
ですが、彼女は今まで戦場に行きたくさんの敵兵を倒してきました。
それが今になって彼女の心に深く重くのしかかってきます。
人殺しをした私が、人と人とをつなげる役をしていいのかと自問自答といていき、部屋に引きこもってしまいます。
それを心配した、同じ従業員たちはヴァイオレットに手紙を送ります。
それを見たヴァイオレットは、手紙を一通かき、無事復帰することになります。
そして、最後には愛してると言ってくれた人に手紙を書くことになります。
最後は、自分の目でみてほしいのでまだ見てない方は是非見てみてください。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
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一度は見て欲しいアニメ

京都アニメーションが手がけたとても美しく綺麗なアニメです。ぜひ一度は観て欲しい作品です。涙なしでは見れません。
主人公のヴァイオレット・エヴァーガーデンは女の子でありながら道具として戦地の最前線で戦っており、普通の女の子のような考えや感情が乏しいのです。そんなヴァイオレット・エヴァーガーデンを複雑な感情を抱きながら愛したギルベルト少佐との悲しい別れがあり、そこから感情の乏しかったヴァイオレット・エヴァーガーデンが自動手記人形として働いていくうちに自分の気持ち、相手の気持ちにもわかるようになります。成長していくヴァイオレット・エヴァーガーデンを見守れます。1話1話のお話はとても深く、切なく、楽しく、素敵な作品です。
繊細で優しく美しい絵も楽しませてくれます。色々な出会いをし成長していき愛とは何か思い抱くヴァイオレットに心を打たれると思います。
イラストに風景画、音楽、そちらも見所なので実際に観ていただきたいです。戦死したと噂のギルベルト少佐とヴァイオレットが引き裂かれ2人はどういう結末になるのは気になります。どのようになるか展開も読みにくいですが、1話1話でストーリーが終わるのでとても観やすい作品だと思います。ぜひ、観ていただきたいです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
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アニメを観て泣きたいならこれ!

アニメを観て心を温まりたい、泣きたいと思うなら「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を観るべきです。このアニメは小説が原作で小説、アニメ共に人気があります。このアニメの見所は制作が京都アニメーションなので、絵がとても綺麗でとても観やすいです。Netflixで観ることができますし、話数がたったの13話なので短期間で観れます。*劇場版もあります。
少しあらすじを話しますと4年間にわたる大陸戦争が終息して、その戦場で「武器」と称せれてただ戦うことしか知らなかった少女ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、行く宛もなく、仕事もないので「自動手記人形」と呼ばれる代筆屋になりました。少女には、かつて戦場で誰よりも大切な人、特別な人のギルベルト少佐がいた。最後に聞かされた「愛している」という言葉が理解できなかった少女は、仕事と日常を通して人と関わりながら、その言葉の意味を探す物語です。
序盤この少女は笑うこともできず表情何ももない人形みたいでしたが、人と関わることで学んでいき徐々に人間らしくなってきます。彼女の成長ぶりに感動します。人との関わり方、愛とは何かというテーマなので観ていると心が動かされていきます。
このアニメを観終わったあと、心が温まり必ず余韻に浸ります。是非多くの人に観て頂きたいアニメです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
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必ず泣ける。心が動く作品。自宅で過ごすときの1つの楽しみに是非オススメ。

この作品は、素晴らしい映像技術で目でも楽しめる作品となっています。戦争の時期の話で、戦うことしか知らない1人の少女の話です。少女は戦争の第1戦で戦ってきたが、戦争は終わった。その時に、少女を育て大事にしてくれた上司が他界してしまう。その上司が死ぬ間際に、主人公の少女に送った一言、「愛してる」。しかし、少女は感情が分からないので、愛してるの意味を理解することができなかった。アニメの描かれている時代では、まだ文字を書ける人が少なく、手紙を代筆する仕事があった。上司は戦争に行く直前友人に、自分の身に何かあった時は少女を頼むとお願いをしていた。その友人が経営していたのが、自動手記人形サービス(手紙を代筆するお仕事) だ。最初は配達として働かしてもらっていた少女だったが、手紙を代筆する仕事を見ている時に、「愛してる」の言葉が聞こえてくる。少女は愛してるの意味を知るために、自動手記人形として仕事を始めていくことを決意した。言葉の中から、感情を読み取り手紙に変えていくのが仕事。しかし、感情がわからない少女にとって、それはとても難しく過酷なことであった。はじめは苦戦しながらも、多くの感情に触れ、様々な経験をした少女は日に日に人間らしく成長を遂げていく。作品自体がとても心を動かされ感動する作品となっている。とてもオススメの作品です。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
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綺麗に泣ける

傷ついているはずの少女が成長し、人の心を理解し、生きる喜びを知っていく物語。

主人公は少女ですが、大人が観るべき、感動の作品です。
若かりし頃を思い出し、今の自分になるまでの過程を思い返したり、
同年代のお子さんをお持ちの方は、自分の子供の育て方や成長という意味を考えるきっかけになるかもしれません。

人間が生きる上で、様々な感動や思いを経験する、それが生きることなんだ、と大前提を考えさせられる作品でした。
嫌なことも悔しいことも、嬉しいことも楽しいことも、1人の人間に必ず訪れます。
それらをどのように捉えて、どのように今後につなげていくのか、成長って素晴らしいし、考え方や性格は変えていけるものなんだな、と思わせてくれます。

涙腺が弱い方、ほぼほぼ泣くと思います。
日々の荒波に揉まれ、疲れている方、純粋で真っ白な主人公に心を奪われ、また明日から頑張ろうとエールをもらえると思います。
そして、頑張る、努力するということが、人生には必要なことだと思わせてくれます。
自分の行動次第で、自分の人生を変えられる、と思わせてくれます。

生きることに前向きに、頑張ろうと思える作品なのですが、1つ残念なのは、
自分がもっと若かったらなぁと思い知らされてしまうことです(笑)
正直、やったことのないことに挑戦していき、成長していく過程に、観ている側のこちらも前向きパワーを喚起させられるのですが、
10年前に観ていたら!頑張って挑戦するのに!と思ってしまいます。

当作品は戦争直後の設定から始まり、途中で戦争中の場面が出てきます。
戦闘場面では若干グロテスクな場面もありますので、ご注意ください。
私は基本的にそのような描写は苦手なタイプですが、それでも目をそらさず観ることができたくらいの程度です。

今回観た作品はアニメ版ですが、スペシャルや劇場版もあるようですので、それらの作品もすべて観ようと思います。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
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涙なしでは見終わることはできません。

この作品を見始めたきっかけは、京アニの事件で知ったからです。それまで知りませんでした。
どんな話しなんだろう、と少し気になり見始めました。
1話を見ていると、個人的には好きなアニメの種類ではないなと思ったのですが、なぜか惹かれ、結局2話、3話と見進めました。
愛を知らない少女に一言「愛してる」と伝え亡くなったギルベルト中佐。
その意味を知りたくて手紙代筆(ドール)の仕事を始めます。
ですが、ヴァウオレットは中佐の死を知りません。
それから出会う周りの人からの影響で愛というものを知り、兵器と呼ばれた少女が人を愛します。
ギルベルト中佐の「愛してる」の意味を知った後、もうこの世にはいない中佐への気持ちを想像し、ひたすら泣けました。
また、次々に出会っていくお客様の中で私が印象に残っているのは、自分の余命を知り、亡くなった後も、小さな娘に毎年誕生日に手紙が届くようにする母の話です。
娘は自分に手紙を書いているとは知らず、遊んでほしいと駄々をこねます。
成長を見届けることはできないけれど、せめて手紙だけでもと思い体調が悪い中、娘に手紙を書く母親に心打たれました。
13話全て見終わった後も、まだまだ見ていたい気持ちになり、ヴァイオレット・エヴァーガーデン スペシャルもすぐに見ました。
当然のように泣けます。
その後も感情移入しすぎて当分ヴァイオレットロスしました。これ以上泣ける作品にまだ出会えていません。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
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機械の少女が心に触れ、紡いでいく。「愛している」を考える。

舞台は架空の大陸。
大戦後、両腕と命ともいえる上官を失った軍属の少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンが「自動手記人形:ドール」として手紙の代筆を請け負い、手紙を届ける物語。
心までも人形のようなヴァイオレットが、様々な人との触れ合いを通して人間らしく成長していく姿が美しい。人間が隠してしまう本音も彼女のまっすぐな言葉が引き出して紡いでいく。
ヴァイオレットは最初は元軍属のため心の機微を理解できず、言われたことをそのまま手紙にしたためてしまう。依頼者の関係が壊れてしまったこともわからなかった彼女は学校で手紙の書き方を、クラスメイトとの関わりで心を掬い上げて言葉を選んでいくことを学ぶ。その後は方々へ赴き文章を紡ぐ。「お客様がお望みなら、どこでも駆けつけます」と。
自分を想ってくれる家族、婚約者への恋文、遠い未来へ残す記録、遺していく娘に向けた母親の愛、遺された父親が娘のために書いた作品。各エピソードが秀逸で、毎回涙を誘う。
物語の後半は大陸を取り巻く戦争、ヴァイオレットの過去にスポットが当たる。きな臭くなってくる情勢に心を得たヴァイオレットがどう動くのかも見どころ。
作画は美しさに定評のある京都アニメーション。奥行と透明感あふれる景色、髪の1本に至るまでの描きこみや表情の移り変わり、涙の美しさなど見応えは満点。キャラクターにも個性があって、衣装や使われている道具など描写も丁寧。
音楽もヨーロッパ風の世界観に弦楽器の調べがマッチしていて聞くだけでも楽しい。シーンに合わせた曲調の変化も引き込まれる要素の一つ。
一人でも、家族や恋人とも、じっくりと楽しんでほしい。

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