俺の屍を越えてゆけ / 俺屍

俺の屍を越えてゆけ / 俺屍のレビュー・評価・感想

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俺の屍を越えてゆけ / 俺屍
10

生まれ、死に逝く物語。

時は平安。京の都は、大江山を根城とする悪鬼、朱点童子(しゅてんどうじ)の襲撃を受け、衰退の一途を辿っていた。名だたる武士達が討伐に向かうも朱点童子に敵う事は無く誰一人戻らない中、源太とお輪という夫婦が朱点童子の居城に辿り着く。源太は朱点童子の卑劣極まりない罠により命を落とし、お輪は産まれて間もない子供を囚われ、子供の命と引き換えに自らが朱点童子に囚われる。朱点童子は、お輪の子供に忌まわしき呪いをかけた。それは人の何倍もの速さで成長し、2年程で死に至る『短命の呪い』、人と交わり子を成す事が出来ない『種絶の呪い』、という二つの呪いを額に刻んだ。呪われし子供を哀れんでか、または気紛れか、何か思う所があってか、天界の神々は子供に救いの手を差し伸べる。自分達、神々と交わり子を成すようにと。そして、決して血を絶やさず、いつか悲願を成就させよと。この呪われし子供こそこのゲームの主人公であり、呪われし一族の初代当主だ。
ゲーム開始直後は当主とその子供(初代を『日本男子』にした場合は息子、『大和撫子』にした場合は娘)の2人のみだ。この二人が討伐に出掛け、鬼と闘い成長し、神々と交わる『交神(こうしん)』という儀式を経て一族を増やし強くしていくのだ。前述した呪いの為、この者達は直ぐに死ぬ。どんな猛者であろうと、寿命が来れば確実に死んでしまう。特例を除き、死を逃れる術はない。死の間際、彼等は様々な言葉を遺して逝く。どうか、その言葉に自ら耳を傾けて欲しい。そしてどうか、その言葉を道標に、遺された一族を導いて欲しい。

俺の屍を越えてゆけ / 俺屍
8

やり込み型の育成ゲームです。

俺の屍を越えてゆけは1999年にPSで、2011年にPSPで出ています。
朱点童子に1年半から2年で死んでしまう短命の呪いと人間同士で子供が作れない種絶の呪いをかけられた主人公一族が、神様と交配しながら朱点童子を倒す物語です。
短命の呪いがあるので次から次へとキャラを育成していかなければならず、名前を付けるのが少し大変です。
ダンジョンに通って敵を倒し、奉納点を集めることによって神様と交配ができます。
奉納点を貯めれば貯めるほど強い神様と交配できますが、ダンジョンで過ごせる時間が決まっているので注意です。
一族の数が一定数をこえると強制的にエンディングを迎えてしまいます。
育てすぎも良くはないです。
ただ一族が途切れるとゲームオーバーです。
程よく育成してください。
天界からの使いのイツ花と黄川人がサポートしてくれ、用語解説や戦闘指南などをしてくれます。
職業は最初3種類しかありませんが、指南書を手に入れることで8種類まで増やすことができます。
忠誠度もあり、提案を蹴ったり討伐に連れていかないなどがあると下がってしまい、アイテムを持って家出することもあります。
能力は遺伝するので交配の儀である程度どのようなタイプになるのかわかります。
いい能力が付くまでリセットを繰り返したりしました。