ビョーク / Björk

ビョーク / Björkの関連記事

ダンサー・イン・ザ・ダーク(Dancer in the Dark)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ダンサー・イン・ザ・ダーク(Dancer in the Dark)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』とは、2000年公開のデンマーク映画。監督はラース・フォン・トリアー。世界的に知られる歌手・作曲家のビョークが主演を務めた事で話題になった。どこまでも救いようの無いストーリー展開とショッキングなラストも相まって、公開後10年以上経った今も尚「後味悪い系、鬱映画」の代表として君臨し続けている。また、作中の楽曲もビョークが手掛けており、その中でも「I've Seen It All」はゴールデングローブ賞、アカデミー賞ともにノミネートされるなど高評価を得た。

Read Article

【アルバム】究極のヒューマン・ビート・ボックス!ビョーク『メダラ 』の魅力を今改めて振り返る

【アルバム】究極のヒューマン・ビート・ボックス!ビョーク『メダラ 』の魅力を今改めて振り返る

アイスランド・レイキャビク出身の歌姫ビョーク。その独特の世界観に魅せられ、ビョークに影響を受けたと公言するトップアーティストは挙げだしたらキリがないほど。革新的な音楽を次々と世界に打ち出し、進化し続けるビョークですが、本日は、2004年に発表された5thアルバム『メダラ』の魅力を改めて振り返ります!

Read Article

【PV紹介】天才二人がコラボ!ミシェル・ゴンドリーが手掛けた、ビョークのミュージックビデオ5選

【PV紹介】天才二人がコラボ!ミシェル・ゴンドリーが手掛けた、ビョークのミュージックビデオ5選

アイスランド・レイキャビク出身の女性歌手ビョークのミュージックビデオは、その音楽と共にカルト的人気を誇ります。特に、映画監督のミッシェル・ゴンドリーによるディレクション作品は、大変人気が高く、国際的にも高い評価を受けています。本日は、ビョーク&ミシェル・ゴンドリーのミュージックビデオを5選形式で紹介します!

Read Article

ビョーク / Björkのレビュー・評価・感想

New Review
ビョーク / Björk
10

北欧の神秘、アイスランドの至宝の歌姫

ヨーロッパの北の海に浮かぶ島国、アイスランドが生み出した至宝のアーティスト、ビョーク。
彼女の音楽にはアイスランドの地が育んてきた文化や、その独特の自然が色濃く反映されています。
アイスランドを訪れたことがないとしても、その写真を見れば、ビョークの摩訶不思議な音楽の秘密が少しわかるような気になります。
それぐらい、アイスランドという国には他とは違う風情があるのです。

ビョークの音楽の魅力は、やはりその前衛的な芸術性にあるのではないでしょうか。
安住するということを知らず、新しいものをクリエイトし続けるアーティスト魂には尊敬の念が湧き上がります。

そして、ただ単に芸術的に尖がった作品を作っているわけではなく、ビョークの歌には情熱があり、温かみがあります。
北極圏に近い国、アイスランドの冷えた空気の中で心を温めるような、そんな音楽だと思います。
だからこそ、乾いた日常を生きる私たちはビョークの音楽を求めるのではないでしょうか。
彼女のインスピレーションの泉は、私たちの心を癒すのです。

1993年のアルバム『Debut』からすでに質の高い音楽を発表していたビョーク。

1995年の『Post』では創造性に磨きがかかり、「Hyper- Ballad」という美しい名曲が誕生しました。
この頃は、まだまだ可愛らしいところも残っていたと思います。

しかし1997年の『Homogenic』で才能が爆発。
プロデューサーのガイ・シグスワースの手腕も素晴らしいもの。
もうここにあるのは容赦のない世界で、剥き出しの自然の中を生き抜くしかない。
そんな厳しさがあります。
そこに響くビョークの歌には魂に訴えかけるものが。

そこから2001年『Vespertine』までの流れは鳥肌モノです。
前作で作り上げた感動の世界をさらに進化させ、より心に寄り添うサウンドとなりました。
日常生活の中の音を曲に取り入れたことで、親密度が増しています。
『Homogenic』と比べると音の印象としては静かなのに、押し寄せてくる感情の波は減っていない。
逆にその音のない余白というか、間が功を奏しているのかもしれません。
侘び寂びを手に入れたという感じでしょうか。
壮大なオーケストラがなくても、ビョークの歌唱がそれを補って余りあるほどに熟練していることも見逃せません。

子タグ