リベリオン

リベリオンのレビュー・評価・感想

New Review
リベリオン
6

ディストピアSFアクション映画「リベリオン」レビュー

「マトリックスを超えた!」のフレーズで劇場公開をされたリベリオン。アクション映画ファンから、根強い人気がある映画の1つです。理由は『ガン=カタ』なのですが、まずは世界観から。
第三次世界大戦あと、都市国家・リブリアでは、感情を持つことを禁じられた世界。リブリアでは薬を飲ませ、感情を持たないよう管理、監視していました。その特殊捜査官をグラマトン・クラリックといい、その1級クリラックなのが、主人公のジョン・ブレストンになります。
ブレストンの同僚であるパートリッジが薬を飲むことをやめ、”感情違反者”に。さらに感情の表現である”詩集”をもっていたことで、ジョンはパートリッジを射殺します。しかしながら、そこからブレストンの心が揺らぎはじめます。
そんなおり、朝に飲む薬を落としてしまい、飲まないまま任務開始。感情違反者であるメアリーの感情に触れ、違反者となった妻が重なり、しだいに彼の感情も開花していきます。そこから、彼のリベリオンが始まるのです。
見どころは、後半、むしろ、終わりかけです。理由は、ガン=カタアクションが、豊富に散りばめられた映画ではないからです。ここが、評価を分けるポイントになっていると思います。
彼がリベリオンとなるまでの流れも、少なからず冗長なところがあり、マトリックス並みとアクションを期待してみると、期待値よりも低い印象に。しかし!何よりも、どこよりも、ガン=カタのアクションが素晴らしい!
二丁拳銃スタイルで、カンフーのように接近戦をします。銃をかわし、撃ち、かわし、撃ち、戦うスタイルは、今までにないアクションスタイルです!あの洗練された無駄のない動作は、瞬きするのを忘れるほど。
確かに、SF要素が薄く、アクションシーンが少なくとも、このラストに畳み掛けるガン=カタは、アクション映画好きであれば、虜になるのはまちがいありません。ぜひ、スタイリッシュな襲撃戦を楽しめる映画、「リベリオン」をご覧ください。

リベリオン
9

胸熱なガンアクション

感情というものが制限された世界でロボットみたいに過ごす人間。愛や悲しみなど感情を表せば厳罰が下る。そんな世界でその感情を乱した違反者に厳罰を下す、最高位のクラリック。この作品の主人公はそのクラリックの中でも最強の位置。主人公は一人の女性によって感情というものをかき乱されるのだが、最強のクラリックである主人公がそう簡単に捕まるはずもなく…。感情というものを抑え生きるのが幸福だと考えるトップと、感情を取り戻したクラリック最強の主人公がぶつかる。世界最高位のマザーという存在、そのマザーを殺すことがこの世界から感情を取り戻す手段だと考えた主人公は、同じ感情を取り戻した人々レジスタンスと共に作戦を立てる。無謀だと思われるシーンも多くあるが、最強のクラリックである主人公にとっては造作もない事である。裏切りや、絶望、ハラハラする場面も多くあり色々な意味で楽しめます。演じている俳優さんもかっこよく、よくこの主人公と合っていると思います。感情というものが人間にとってどれだけ大切か、愛を知り、趣味を楽しむ事がどれだけ幸福かを教えてくれる映画です。とくに銃を使ったガンアクションがかなりかっこいいのでオススメです。