デスクリムゾン

デスクリムゾンのレビュー・評価・感想

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クソゲーマニアにとって避けて通れない作品

「このゲームを知らなければクソゲーマニアとは名乗れない」と言われるほどの作品です。そのことから、付いた異名が「クソゲーの帝王」です。
合わせづらいガンコントローラーの照準、バグと見紛う程のグラフィックの粗さ・汚さ、奇怪なグラフィックの動き方、初見では知る由もない「撃ってはいけないキャラクター」、異常に攻撃の速い敵、ゲームのテンポの悪さ、説明書の不親切さなど、問題点は枚挙に暇がありません。
『週刊ファミ通』の「クロスレビュー」では2021年2月現在でも史上最低クラスとなる40点満点中13点という異例の低評価を受けたことからも、このゲームのクソゲーぶりが分かるでしょう。そのあまりの酷さから、開発元のエコールソフトウェアに「死ね!」、「殺す!」などの過激な言葉が書かれたハガキが送られることまでありました。ハガキにお金を払って筆を取る労力を割いてまで非難される辺りに、このゲームに対する評価が見て取れるでしょう。
評価は迷うことなく最低点の1点です。というより、低評価を肥やしにしてしまう程にクソゲーとしての地位が確立されているので、ある意味ではこのゲームにとって最高の評価とも言えるでしょう。

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クソゲー界の帝王と名高い評判 逆に大人気

セガサターンのゲームで最強のクソゲーと名高い作品です。スタッフロールが飛ばせない、オプションがステレオモノラルしかない、など確かに最初から危険な香りがしました。
この作品のシナリオを簡単に説明すると「KOT症候群というかかると即死する難病が流行っていて黙っては居られなかった主人公のコンバット越前はクリムゾンを手に戦いを始める」というものになるのですが、正直意味が分かりません。プレイしていても何を目標にしているだとか、どこに向かっているかという説明もないのでプレイヤーは困惑すると思います。さらにグラフィックも汚くバグかと思うレベルだし、銃を撃っても焦点がずれるなど問題点の塊です。
しかし、この作品はどこか憎めない不思議な魅力があると思います。主人公はやられた時に「このヤロウ!」「くっそー」と言うのですが妙に甲高い声で聴いているとクセになります。またこの作品を生み出したエコールという会社も確信犯だったのではないかとも思っています。誰にも需要がなさそうなこのゲームのイベント、「デストレイン」というイベントを開催したことからもそれが見て取れると思います。現在この作品はカルト的な人気を誇り、中古市場でも高値で取引されています。