アンダーカバー/炎の復讐

アンダーカバー/炎の復讐のレビュー・評価・感想

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アンダーカバー/炎の復讐
10

アメリカ製クンフー映画の最高傑作!

「市民を犯罪から守る自警団」の美名に隠れ、市の支配を企む悪の秘密結社に闘いを挑む元警官を描いたアクション映画。
主人公のジェフ・ウィンコットはカナダ出身で「トロント・トルネード」の異名を取るほどのテコンドーの達人で相棒役のカレン・シェパード(元全米女子カラテチャンピオン)と共に香港映画にも決して見劣りしない格闘アクションを披露してくれる拾い物。
特に本作のアクションコーディネーターでもあるジェフ・プルートや坂本浩一がジャッキーを始めとする香港クンフー映画のファンという事もあるのか、かなりそれらを意識したアクションの構築に腐心しており、今までのハリウッド製の格闘映画では見られなかった「かなり痛そうな」スタント等も楽しめる。
中でも見ものは「自警団の入団試験」と称したシーンで、観てもらえれば分かるがジャッキー・チェンの「少林寺木人拳」の名シーンでもある「木人突破」をほぼ再現したかのような突破戦にはクンフー映画ファンならば必ず熱くなるに違いない。そういった作り手の「拘り」が詰まりに詰まった作品ということで、一人でも多くの人に観てもらえれば…と願ってやまない作品なのである。