火ノ丸相撲

火ノ丸相撲のレビュー・評価・感想

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火ノ丸相撲
10

火ノ丸相撲は最高に熱い!

『火ノ丸相撲』は、『週刊少年ジャンプ』で連載された川田による相撲を題材にした、熱血王道バトル漫画です。
前半は、高校相撲編になっており、主人公の潮火ノ丸は横綱を目指していますが、敢えて、弱小の大太刀高校相撲部に入り、不良の巣窟になっていた相撲部の部室を取り返し、仲間と共に切磋琢磨していく様子が描かれています。
実は潮火ノ丸は小学校時代、日本人横綱候補の国宝のうちの一人とされていたのですが、体格に恵まれずに一度は表舞台から姿を消しました。中学時代は一人でひっそりと牙を研いでいたのです。
高校で戻ってきた潮火ノ丸は鍛えぬいた身体を使い、大会優勝を目指します。身長制限のある大相撲界に小柄な彼が入るためには、大会優勝者の特権を利用するためでした。他の国宝たちに立ち向かっていく姿が見どころです。
後半は大相撲編で、見事に大相撲の世界に入ることができた潮火ノ丸は、他の国宝たちや現役力士たちとの激しい戦いを繰り広げていきます。
高校時代の相撲部のマネージャーと結婚する、彼のプライベートも描かれています。
潮火ノ丸が相撲界でのし上がるサクセスストーリーになっていて、読んでいると心が熱くなってくるので、おすすめです。

火ノ丸相撲
9

他には無い相撲漫画

漫画には様々なジャンルがあると思います。冒険譚だったり、ギャグ系だったり、スポーツ系だったり。
その中でも自分はスポーツ系の漫画をよく見ますが、友人におすすめのスポーツ漫画を聞かれた時に、必ず「おもしろかった」とおすすめしているのがこの「火ノ丸相撲」です。
主人公の潮火ノ丸(異名は「鬼丸国綱」)が逆境の中でも諦めず努力し、強敵たちに勝利していく姿がとてもカッコイイです。
本作品では、プロ入り後の活躍が期待される高校生たちが国宝と呼ばれており、それぞれの異名や人格、独自の取り口なども見どころのひとつですね。
作品の構成としては高校生時代と大相撲の大きく2つの時が描かれていますが、高校生時代で戦ってきたライバルたちと大相撲に入ってから再び対決するのは熱くなれます!
特に注目なのは1番の強敵といってもいい草薙との大将戦です。高校生になるまでたった1人稽古してきた鬼丸に初めて高校生大会で土をつけた草薙。全国大会団体戦決勝の大将戦で再び対決する2人の熱戦は必見です!
火ノ丸相撲は漫画だけでなく、アニメでも見ることが出来るので、そちらもぜひ見てみてください。
スポーツ漫画はスポーツの数だけ種類がありますが、相撲漫画はなかなかないので、1度読んでみてください。

火ノ丸相撲
10

熱く、運命に負けない愚直な少年の物語

大相撲の頂点・横綱を目指す少年、潮 火ノ丸の物語。彼はとても小柄で大相撲の身長制限に届かず。当然勝利も得られなかった。
中学相撲では地獄を味わう程、相撲の神様から見放された少年だった。しかし、諦めずに3年先に実を結ぶ稽古と己を磨き、愚直に努力して高校相撲の舞台にて、ようやく恵まれた環境と巡り会うことができた。

信頼出来る仲間との出会いや立ち塞がる強敵達、圧倒的な敗北を味わって、一度は心が折れかけても支えてくれる者達と、何より努力を重ねて戦い抜くその在り方。
彼の相撲は良い。小さい奴がでかい奴を投げ飛ばすのだから心躍らないわけがない。
何より味があるのは、彼だけじゃない。彼を取り巻く環境が全て尊い。

高校相撲の頂点、大横綱の息子、規格外の長身の力士。小さな彼へ立ち塞がる、あまりにも大きな強敵達。
それでも、支えてくれる仲間がいる。努力を許してくれる者達がいる。
歯を食いしばって死に物狂いで努力し続けて、どうにか乗り越えるその様は、運命だとかを投げ飛ばす力強い熱量を宿している。

仲間達の勝利、敗北。現実味が強くご都合主義に欠けるこの物語は、一勝の重みと尊さを実感させてくれる。
最後に漫画内で出てきたフレーズの中で最も好きなものを。

相撲。土俵上で廻しのみをつけて戦う、日本古来の武道であり。数少ない無差別級の格闘技。
故に、「大きく」「重く」ある者が絶対優位。高校相撲において。体重100キロを超える巨漢がひしめく中。横綱を目指さんとする彼の体はあまりに小さく、逞しく——気高い。

火ノ丸相撲
8

まさかのチョイス!今までになかった新しい作品

今回ご紹介するのはジャンプ作品の「火ノ丸相撲」です。
みなさんはこのタイトルをみて、どんな内容を想像するでしょうか。異世界系、バトル系、いろいろあるのではないかと思います。
この作品のテーマはなんと相撲です。日本の国技でもある相撲ですが、大柄な男たちがぶつかり合う激しいスポーツということで、今の若者はあまり興味を持っていない方も多いのではないかと思います。そんな相撲がなんとジャンプ作品に登場します。
主人公は相撲が大好きな高校生・潮火ノ丸です。
火ノ丸は、小学校の時は「鬼丸」という異名を持つ次期横綱候補でした。しかし中学生になってからは身長が伸びず、相撲界からはその名前が消えかかっていました。
そんな火ノ丸ですが、相撲を辞めていた訳ではありませんでした。横綱になることを夢見て、日々努力を重ねていました。
しかし横綱になるためには身長制限があり、現在の火ノ丸にはかなり厳しい道となっていました。道を閉ざされたかと思われた夢ですが、実はひとつだけ叶える方法がありました。それは全日本相撲選手権で優勝することでした。
そのための第一歩として、まずはインターハイで優勝することを目指します。火ノ丸の周りにはいつしか仲間が集まり、共に友情を深めながらそれぞれの夢に向かって突き進んでいきます。
ジャンプのテーマである「友情・努力・勝利」を感じることが出来るおすすめ作品です。

火ノ丸相撲
6

前半はよいがそれだけに後半のグダリが目立つ一作

いわゆるスポーツものとくくってしまえばそれだけなのだが、相撲という「名前は聞いたことがあるが実は良く知らない」というスポーツに目を付けた着眼点が良かったように思う。相撲の階級制や相撲に関する知識などこの漫画を読まなければ触れることのなかった知識も多く、徹底したランク性に心惹かれる読者も多いだろう。また漫画らしく「必殺技」のような演出はもちろん出てくるのだが、「黒子のバスケ」「テニスの王子様」のように実現不可能なのではないかと思わせるようなものはなくあくまでも選手の体形や理論に裏打ちされたものであるため違和を覚えることはなかった。また良い点としては、(実際の在るのかはわからないが)合気道、柔道、レスリングといった様々なスポーツを得意とする選手が所々で登場してくるのがとても良いと感じた。
この漫画は高校編と大相撲(プロ)編に分かれており、大相撲編が特段悪かったというわけでもないのだが、話の大筋としては基本的に高校編と変わらず、各選手の掘り下げや新選手の台頭などはあるものの、さらなる爆発力は持っていなかったように感じたことがとても残念だった。飽きがすぐに来てしまう読者だと大相撲編は蛇足のように感じてしまうかもしれない。

火ノ丸相撲
10

相撲だけど相撲じゃない男同士の土俵上での殺し合い

主人公『潮火の丸』。彼の身長は160cmにも満たず相撲をやるにしては体が小さすぎた。小学生時代は全国2連覇するも成長しない体、同学年との体格差によって消えた国宝と呼ばれるようになった。しかし元横綱の大和国に3年先の稽古をしなさいと言れる。そして武道に大切なのは『心・技・体』。たくさんの負けを知り高校から火の丸は心と技を磨き、圧倒的体格差のやつらを投げ飛ばしていく。
彼の目標は相撲の頂点『横綱』。主人公の横綱に向けてのライバルたちとの戦い、部員や他のサポーター達の友情物語。初めは世間も部員も他校も火の丸のことを認めずその体で横綱どころかプロにすらならないと言われる。相撲のプロになるには身長が167cm以上必要となりどう頑張っても横綱になるのは不可能。しかし高校の頂点。つまり高校横綱になれば身長関係なくプロになれる資格が獲得できる。それに挑戦する火の丸だが現高校横綱や元横綱の息子、初めてたった1年で中学横綱に上り詰めた天才、他様々な国宝が立ちはだかる。火の丸が入った相撲部は弱小相撲部で初めの火の丸の目標は個人戦優勝だけだった。しかし部長の相撲好きに感化され火の丸の目標は個人優勝と団体優勝に変わった。火の丸は数々のライバル『国宝』に勝ち相撲のプロになり横綱になることはできるのか?男女問わず楽しめる漫画になってます。