ヤンキー君とメガネちゃん

ヤンキー君とメガネちゃんのレビュー・評価・感想

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ヤンキー君とメガネちゃん
7

仲良くなっていい感じかと思いきや、ちょいちょい出る温度差が絶妙

現ヤンキーの少年が、元ヤンキーの女の子に振り回されてしまうコメディー系の漫画です。
ストーリーはつながっているのものの、ほぼ一話完結系の漫画なので読みやすいです。
脱ヤンキーを目指してまじめ路線に移行しているのか、ただの天然なのか、それとも、ちょっと抜けているのか、
つかみどころがない主人公の女の子が、いろいろなことに挑戦したり、問題解決しようとしますが、いつも巻き込まれるのが、ヤンキー君。
ダルいと断ろうとしても、なんだかんだで、言いくるめられてしまうところが、ただの純粋な少年。
めがねちゃんは、時々、ドキっとするセリフを言ったりしますが、特に深い意味はないみたいです。
それを言葉通りに受け止めて、勘違いだったと知ったときのヤンキー君の反応が面白いです。
現実とは、かけ離れている高校生活に見えますが、先生から褒めてもらったときや、引きこもりの同級生の登校拒否がなおったり、
小さな喜びをふたりが共有し、仲良く打ち解けてると思いきや、そうでもないことを匂わせる描写がたくさんあり、ふたりの温度差にじわじわ笑いが押し寄せてきます。
ただ、2巻目の後半以降、ふたりのやり取りより、ほかの登場人物を交えたストーリーが増え始めます。

ヤンキー君とメガネちゃん
9

「ヤンキー君とメガネちゃん」の高校生活

「ヤンキー君とメガネちゃん」という漫画は、みつあみメガネの一見真面目そうな女の子・足立花と、地元で名の知れたヤンキー・品川大地の2人の高校生活3年間を描いた物語です。

実は元ヤンキーで超おバカな花の言動に1巻から笑わされまくりました。花が暴走するたびに品川がフォローに入ったり、ツッコミしたりと花に振り回されるところが面白いです。
段々と仲間が増えて体育祭や文化祭に本気で取り組む姿や楽しそうに過ごすシーンがたくさんあって、自分もこんな高校生活が送りたかった!と思うほどです。
学生の頃の思い出はいつまでも色あせないものだと思うのでこれを読みながら自分の学生時代を振り返るという読み方もよいと思います。出てくる登場人物は表情豊かでイラストも可愛らしいです。思わず笑ってしまうシーンが多いので、ギャグマンガだと思って気楽に読み進めていたら、最終巻では泣いてしまいました。
この漫画が終わるということは、花と品川の高校生活が終わるということ。全23巻で彼らが経験したたくさんの出来事が思い出されて寂しくなってしまいました。最後にこんなに感動させるシーンがあるのは1巻を読んだ時には想像もできませんでした。いい意味で期待を裏切られました。これからも大事にし続けたい素敵な作品です。