Honey Bitter

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Honey Bitter
8

読心術を持つ女性の成長と葛藤に感動

「こどものおもちゃ」などの代表作で知られる小花美穂先生の最新連載です。人の心が読める、特殊能力を持っている主人公・珠里が、その能力ゆえの苦悩を乗り越えながら、恋愛や仕事に奔走し、友情をはぐくんでいくお話です。
人の心が読めることで、人の気持ちの表と裏があることや、両親から拒絶され辛い幼少期を過ごしたこと、また恋愛でも男性に恵まれず悪い男に引っかかってしまい、人間不信に陥っている状態から物語が始まります。唯一の友人であるみのりと、特殊能力を知った上で珠里を好きになった純粋で明るい陽太、親戚で珠里の能力を仕事に活かしてくれている叔母の早穂など、理解ある人々に囲まれて少しずつ心を開いていく様子が印象的です。男嫌いになった元凶でもある元カレ・吏己も登場し、陽太を含んで三角関係になり、物語が進むにつれて恋愛面でも目が離せなくなります。
小花先生の作品に共通することですが、シリアスな場面では読者も一緒に悩むほど引き込まれ、コミカルな場面では大笑いしてしまうほどギャグが仕組まれており、テンポよく楽しく読める作品です。完結しており最終話では少し余白があり、読者の方がその先を想像できるような終わり方になっています。10~20代女性におすすめの作品です。