プロジェクトA

プロジェクトAのレビュー・評価・感想

New Review
プロジェクトA
10

ジャッキー・チェンの最高傑作!

ジャッキー・チェン監督、主演作品。出演:サモ・ハン、ユン・ピョウ

ドラゴン(ジャッキー・チェン)が所属する水上警察は、ヘマばかりで大事な戦艦さえも爆撃されてしまい、ジャガー(ユン・ピョウ)率いる陸上警察と合併させられてしまう。はじめは、いがみ合いながらも、海賊に捕らわれた海軍提督を救出するため、ドラゴンと腐れ縁の泥棒フェイ(サモ・ハン)、ジャガー隊長は海賊のアジトに乗り込んでゆく。

ジャッキー入魂の一作で、大規模なセットや激しいアクションにより撮影は約一年を要した(普通の映画は3~4ヶ月)。ジャッキー、ユン・ピョウ、サモ・ハンの三銃士が共演した作品のなかでもとりわけ評価の高い作品である。
特に、有名なシーンが時計台からの落下場面である。ジャッキーは、高さ二十メートルはある時計台からクッションもない地面に落ちる。途中にシェードが二枚掛かっていて緩衝材にはなっているが、常人ならばよくて重傷、間違えば死んでしまうような高さである。そして驚くべきは、ジャッキーはこのシーンは三テイク撮ったのである。一回目の撮影で、彼は頸椎損傷の重傷を負ったが、すぐに退院してまた時計台から落ちたという。
ジャッキー・チェンの映画への、あくなき情熱が詰まった一作。ぜひご覧ください。

プロジェクトA
8

何度見ても楽しめる作品

1983年に香港で公開されたアクション映画作品で、主演・監督・脚本・武術指導をジェッキー・チェンが担当していることも特徴です。
20世紀初頭の香港で、我が物顔で暴れまわる海賊に反目してばかりだった水上警察と陸上警察が最終的に力を合わせて戦うあらすじで、ジャッキーの盟友であるアクションスター、サモハン・キンポーやユン・ピョウらも加え、徹底的に娯楽要素満載の作品となっています。

なんといっても本作で有名なのがジャッキーが高い時計台から落下するシーンで、ジャッキー大けがを負ってまで披露したシーンだけに中盤ながらも本作最大のクライマックスと言えます(クレヨンしんちゃんや銀魂などのギャグ作品でパロディネタも見られるほど)。また本作のテーマ曲は日本のTVでもよく使用されていて、作品を見てなくてもテーマ曲は聞いたことがあるという人も多く、本作は日本においては「酔拳」と並ぶジャッキーの代表作としての地位を確立しています。本作はどうしてもジャッキーの高台落下に目が奪われてしまいがちですが、それ以外にもコミカルな要素満載のストーリーや(ジャッキー映画のお約束なのですが)全編繰り広げられるアクション、ジャッキーとサモハンとユンピョウの共闘など娯楽要素満載で何度見ても楽しめる作品になっています。