彼女がその名を知らない鳥たち

彼女がその名を知らない鳥たちのレビュー・評価・感想

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彼女がその名を知らない鳥たち
10

蒼井優の代表作 必見の一本!

現代の個性派女優として、知名度・実力ともに兼ね備えている蒼井優さんが主演の作品となります。
沼田まほかるさんの同名小説が原作であり、「凶悪」などで知られる白石監督がメガホンをとりました。
蒼井優扮する十和子は、仕事をするわけでもなく、年上の下品で汚い男、阿部サダヲさんふんする陣治と同居して鬱屈とした毎日を過ごしています。
昔の恋人(竹ノ内豊)との逢瀬のビデオを見ながら、元恋人のことに執着して生きる十和子のある意味の不気味さは、個性派女優蒼井優さんの演技の真骨頂であると思います。
物語の中には、これまた個性的な3人の男性が登場します。
竹野内豊さん扮する「黒崎」、松坂桃李さん扮する「水島」、そして阿部サダヲさん扮する「陣治」です。
十和子は下品で小汚い陣治と同居しながらも、昔の恋人黒崎のことを忘れられず、ひょんなことから知り合った水島にも心を奪われ男女の関係をもってしまう…。
3人と彼女の関係を軸に物語を進行させながら、十和子の謎・十和子の闇が徐々にわかってくるミステリー作品となっています。
ネタばれまでは言えないかと思いますが、これまで「オーバーフェンス」などで濡れ場を演じてきた蒼井優さんがその部分でもいい味を出している作品だと思います。

彼女がその名を知らない鳥たち
10

蒼井優さんの演技力の高さに改めて実感した

じわじわとゾクゾクと心に入ってくる作品だった。
みんなそれぞれにクズで、竹野内豊も松坂桃李もさすがの一言。
蒼井優の日本アカデミー賞最優秀主演女優賞も納得。主人公(蒼井優)は仕事もせず、貢いでくれる男(阿部サダヲ)のお金で暮らし、クレーマーみたいなことをしていた。
昔の男(竹野内豊)を忘れられないようで、よく似たタイプの男(松坂桃李)に入れあげる。
そして刑事がやってくる。
嫌な奴ばかりでうんざりするが、昔のフランス映画みたいな展開になる。恋愛依存の蒼井優、小汚い尻に敷かれっぱなしの阿部サダヲ、とことんクズな竹之内豊と松坂桃李。
前半は重苦しく正直みてるのが辛くなりますが、後半すごい内容になります。
久しぶりに良い映画をみました。蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李、、、
出てくる人みーんな最低な人達
未だ観てない方は心してみてください
最高に傑作です!蒼井優は面食い。竹野内も松坂も格好いいし、エロい。惚れるのも分かる。しかし、二人とも中身はゲスである。竹野内は保身のために蒼井を他の男に差し出すし、松坂も妻子と別れるつもりはないのに、体をもて遊ぶだけ。プレゼントは偽物の3000円の腕時計だし。対して、同居人の阿部サダヲは不潔で下品。働いて養っているのに家事もさせられ、いいなりである。後半、蒼井は真相を知り、阿部の深い愛を知るわけだが、好きになる時間はもう、残されていない。きっと、ゲスな二人の男の嘘を見抜いていたが、抜け出せないんだろう。阿部を愛することが出来ていたら、幸せになっていたのかも知れない。破滅に向かってしまう気持ちは分かる気がした。
余談ですが、松坂の悪い男ぶりは、良かった。あーと言ってみて。ていうのが耳に残った。シンケンレッド、変わったなぁ。前情報なしに鑑賞したため、最後の結末には少し驚きました。
あんまり登場人物に感情移入はむずかしいけど、すごいなぁって感じでした
そして、蒼井優さんの演技力の高さに改めて実感した映画でした。