ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』とは2001年に公開された日本の怪獣映画である。ゴジラシリーズ第25作品目。監督は金子修介、主演を新山千春が務めた。ゴジラ復活と共に、日本を守るため護国聖獣であるモスラやキングギドラ、バラゴンが蘇るのだった。そして命を懸けた死闘が始まる。見所は、ゴジラと戦う3体の怪獣と、番組スタッフとして仕事をまっとうしようとする由里、防衛軍としての役割をまっとうしようとする泰三の父と娘の姿である。

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃のレビュー・評価・感想

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ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
9

歴代最恐ゴジラ!GMK大怪獣総攻撃

日本を代表する怪獣映画シリーズである「ゴジラ」
そんなゴジラの中でも最も恐ろしいといわれているのが本作になります。
ゴジラといえば古代生物であったり植物であったり、様々な設定が付け足されていますが本作に出てくるゴジラはなんと怨霊の象徴です。
というのも本作のゴジラは戦争を忘れて平和ボケをしてしまった現代の日本人に、
戦争の恐怖を思い出させるために戦争の犠牲者たちの怨念が集合した一種の霊獣として君臨しています。
というだけあり、本作のゴジラは非常に残酷で冷酷で狡猾です。
フェイント攻撃をかまして、相手の怪獣をだまし討ちにしたり防衛軍の攻撃を利用し敵怪獣と同士討ちにさせたり、
なかなかずるく残酷で確かにこれはただの獣ではなかなかできない芸当であるといえるかもしれません。
しかし、本作に出てくるゴジラは純粋に怨霊で済ませてしまうことのできない深みのある怪獣として君臨しています。
というのも、本作の中で霊魂の象徴は電気として描かれています。
このゴジラは敵怪獣の放った電流光線を吸収してさらに強化する描写があります。
ここから考察すると、ゴジラは怨霊たちの霊魂を電気エネルギーとして吸収強化された姿がこの本作のゴジラとして出てきたとも考えられます。
本作の魅力は怪獣だけではなく深みのある人間ドラマも華を添えています。
ゴジラにかつて両親を殺された軍人、その軍人に育てられたジャーナリストの娘、双方の目線が複雑に絡み合い歴代最恐であるゴジラに挑むという内容になっています。
等身大のキャラたちが強大なゴジラに挑んでいく。
その内容は怪獣映画を超えた大人から子供まで楽しめるエンターテイメントとして本作を際立たせたものにさせています。
ぜひ、ゴジラ映画が嫌いという人に見ていただきたい内容になっています。

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
10

いつもより容赦無いゴジラ。

2001年に劇場版「とっとこハム太郎」と同時上映されていた映画です。本編では、モスラとキングギドラ、そしてゲストでバラゴンも登場します。今回のゴジラは、白目のゴジラでいつもより容赦無い感じで町を襲撃してました。だから、明るいとは言えない物語でした。それに、なぜかモスラやキングギドラの名前が漢字になっていました。これは大和の聖獣としてのネームのようでした。今回の自衛隊の活躍は、戦車が登場せず少し変わった兵器が登場しました。なんと、ミサイル型のドリルでした。戦車でないのは少し物足りない感じがありましたが、普通にゴジラにダメージを与えていたのがすごいと思いました。終盤ではモスラやキングギドラ達はやれていたのに、魚雷を装備した潜水艇でゴジラの内部から発射して、見事倒したのが意外な勝利でした。この映画を最近DVDで見てみたら、バラゴンが他の怪獣よりかわいさがあった感じがありました。つぶらな瞳で愛嬌ありでした。それはさすがに、ゴジラには歯が立たなかったものの、印象に残った感じがしました。逆にモスラは本来だったら可愛さがあるのに、今回はゴツいイメージだったので少し残念でした。全体的に暗い印象でしたが、見た後はなぜかスッキリする、不思議な映画でした。