キャッツ & ドッグス

キャッツ & ドッグスのレビュー・評価・感想

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キャッツ & ドッグス
8

犬と猫の戦い!ハチャメチャバトルを制するのはどっちだ!

犬アレルギーの薬を開発するブロディー教授。教授とその一家を、薬を完成させまいとする猫族から守るための、犬族の戦いを描いた作品です。
愛くるしい動物達のコミカルな動き、本人たちは真剣なのに、どこか笑える姿が、魅力です。
主人公であるルーは、普通の子犬でありながら、手違いで、ブロディー家を守るエージェントとして派遣されます。仲間の、ブッチ、ピーク、サムたちと時におちゃらけながら、猫族の襲撃を撃退していきます。
この作品の面白いところは、犬も猫も、人間の言葉を話すことです。普段は、犬や猫ですから当然、ワンワンニャーニャーと鳴くことで家族とコミュニケーションを取ります。しかし、一度、人間の目から離れると、自然に、本当に自然に人間の言葉で話し始めるのです。やたらと渋い声だったり、まさかの関西弁だったりと、そのバリエーションも様々。これが、動物同士の会話をわかりやすくするために、便宜上、人間の言葉のように、いわば通訳されているなんてわけではなく、本当に言葉を話します。
事実、終盤に、猫族のボスであるティンクルスが、人間の言葉を話して、飼い主のメイドさんを失神させるというシーンがあります。この、普通に、なんの説明もなく、理由付けもなく、人間の言葉を話しちゃうという設定は、逆に新しいなと感じました。自分が飼っているペットも、自分がいないところでは、当たり前のように話しているのでは…なんて、想像もしてしまいます。
ストーリーは、単純で難しいところもないため、子供さんでも十分理解できます。むしろ、大人だと少し退屈に感じるかもしれません。さらに言うと、CG表現も、20年近く前の作品ということで、少し古臭さも感じます。ただし、自分はそこが魅力だと思っていて、CG技術がまだ未熟だった分、動物達に、リアルに演技をさせている場面も多いため、面白い動きをたくさん見ることができて、楽しいと感じました。
総じていうと、先にも書いたとおり、ストーリーはやや幼稚なため、人を選ぶ感じはありますが、動物好きの方、または子供さんならば、十分満足できると思います。肩の力を抜いて、リラックスしながら、見ることができる作品です。興味のある方は、ぜひご覧になってみてください。