テルマエ・ロマエII

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テルマエ・ロマエII
9

コメディながらしっかりとした映画

古代ローマ帝国のスケールの大きな光景と、日本の風呂場の取り合わせはギャップがあってとても面白いです。
日本式の風呂場の良いところを見てきては、ローマでそれを取り入れて風呂場を作る、それを何回も繰り返ししているのを見ているととても感心します。こうして文明は発展していくのだなとという思いとローマ帝国への興味も湧いてきました。
阿部寛さんは主役のシリウス役をひょうひょうと演じていて肉体美もとても良いですが、北村一樹さんがものすごく良いはまり役だと感じました。あの衣装と髪型がとても似合っていて、登場したシーンからゾクゾクワクワクです。気品と実力があり、存在感がありそしてユーモアがある。見ていてとても深く引き込まれました。次期皇帝候補のケイオニウスと、その兄の二役を見事に演じきっていました。この人と阿部寛さんの存在感でこの映画は成り立っていると思うほどです。そうでなければ普通のコメディで終わってしまいます。
お風呂を介して、古代ローマ帝国と現代日本を行き来したり涙を流すと元の世界に戻ったりするSF的な要素や、随所にコメディ要素をちりばめてどんどん展開していく様は最後まで見ていて飽きません。
ローマの風呂場や日本の温泉場のロケーションなど皆が楽しめる映画だと思います。