推しが武道館いってくれたら死ぬ / 推し武道

推しが武道館いってくれたら死ぬ / 推し武道

『推しが武道館いってくれたら死ぬ』とは、平尾アウリによる漫画作品で略称は「推し武道」。『月刊COMICリュウ』(徳間書店)にて、2015年8月号より連載を開始した。女性地下アイドルグループたちと、その彼女たちを応援するファン・アイドルオタクたちとの様子や生き様を軽やかに描いたコメディ作品。2017年には「このマンガがすごい!2017」オトコ編第12位、第3回「次にくるマンガ大賞」コミックス部門第11位にランクインした。アニメ化やドラマ化などのメディア展開もなされている。

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推しが武道館いってくれたら死ぬ / 推し武道
7

両思いものは最高

「アイドル」の定義とは、いったいなんだろうか? 「アイドル」と「アーティスト」の違いは、いったいなんだろうか?
それは、「優しさ」にあると思う。アイドルは優しい。アーティストというものは、自分の音楽性を追求し、それに付いていける人だけが付いていけばいい。アイドルの場合は、それを必要とする人がいない限り、存在する必要がないと言っていいほどのものである。
『推しが武道館いってくれたら死ぬ』のキャラクターたちは、みな優しい。「アイドルとは、このようなものであるものだ」ということをきちんと表現している。そのうえで、両片思い(えりぴよの本心は、主人公でありながらちょっと不明瞭だが)という恋愛の王道を描いており、それも見逃せない所だ。
しかし、私は「アイドル業界」には反対である。アイドルを必要としている人間と言うものは、みな弱者であるものだ。弱者から直接金銭を受け取って優しくする商売は、格差を余計広げるだけの、言わばあくどい商売だと言うことができる。YoutTubeで広告収入などなら良いが、アイドルというものは無償であるべきだ、それが本来の姿であるべきだとも考えている。脱線してすいません。