BANANA FISH / バナナフィッシュ

BANANA FISH / バナナフィッシュ

『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』とは、『別冊少女コミック』で連載されていた吉田秋生によるバイオレンスサスペンス漫画。1980年代のニューヨークを舞台に、バナナフィッシュというドラッグをめぐる、ストリートキッズ、アッシュの戦いを描く。ハードな抗争を繰り広げる一方、孤高に生きてきたアッシュが英二との友情を通して人間らしさや愛を覚えていく姿が描かれている。かねてより名作として人気を博していたが、2018年に吉田秋生40周年プロジェクトでアニメ化され、人気が再燃した。

alex759898のレビュー・評価・感想

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BANANA FISH / バナナフィッシュ
10

この作品を超える漫画はなかなかない

今はアニメにもなっているバナナフィッシュ。元の原作は古いので時代が今風になっている。最初は抵抗を感じたが、見始めるとこれもありかなあと思い始めた。
とにかく主人公アッシュが儚くて美しくて強い。過去の私はすぐさまアッシュに夢中になった。当時は時代背景が難しくてアメリカ史も勉強したりしたがアニメはそこは省略、分かりやすくなっている。2クールしかないので仕方がないのだと思う。またアッシュをとりまく仲間、敵対者も魅力的な人たちばかりだ。時には微笑ましくそして残酷にアッシュを苦しめていく。アッシュの過去はとても悲しく、孤独だった。でも英二という唯一無二の友に出会いアッシュは変わった。それ故に無敵の冷徹なアッシュに隙が出来た。それはこれからの運命を大きく変えるものだった。それでも最後の最後まで彼は幸せだったんだと思う…。
私は当時、英二が大嫌いだった。英二がいるせいでアッシュは不幸になると思っていた。足をひっぱりアッシュを危険にさらす…。だけどそれは間違いだったんだ。今改めて漫画をみるとどんなに危険になろうとそれでもアッシュは には英二が必要だったんだと思い知らされる。そして私は最終巻まで読み込むと何度目かの涙を流す。
ずっと一生手放せない作品だ。