スパイロ・ジャイラ

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スパイロ・ジャイラ
7

老舗フュージョンバンドの代表格!

1975年サックスのジェイ・ベッケンスタインを中心として結成。’78年キイボードのトム・シューマンらとファーストアルバム「スパイロ・ジャイラ」をリリース。これに火がついて20万枚をこすヒットに。’79年に「モーニング・ダンス」を発表。前作を上回る70万枚の大ヒットに。トロピカルなサウンドにハマった人も多いのでは。筆者はそれより後にリリースされた「フリータイム」が初めてスパイロに接したアルバムだったがこの「フリータイム」でもトロピカルな音は健在だった。特に「サマーストラットン」そして、メランコリックな「エレジー・フォー・トレーン」といったナンバーが印象的だった。その後’85年発表の「Alternating Currents」からギタリストがチェット・カタロからジュリオ・フェルナンデスに替り若干ロック色が濃くなった印象がある。これは同アルバムのライナーで音楽雑誌「ADLIB」元編集長・松下佳男氏が指摘している通りだ。カタロがジャジーな風に感じられたせいかもしれない。まあ、メンバーが替われば音楽性が若干変化するは避けられないかもしれないが。やはりこういった所謂フュージョンというジャンルは時代によってそのサウンドが変化していくのは当然なのかもしれいないが。その後2006年リリースの「Wrapped in a Dream」を聴くと流石に初期のトロピカル・ムードはそれほど感じられない。まあ、これも時代の変化によるものだろう。