検察側の罪人 / KILLING FOR THE PROSECUTION

検察側の罪人 / KILLING FOR THE PROSECUTION

『検察側の罪人』とは、雫井脩介によって書かれた日本の小説が基になっている日本のサスペンス映画である。木村拓哉と嵐のメンバーである二宮和也がダブル主演で魅せるサスペンスストーリー。老夫婦殺人事件と時効を迎えた事件がきっかけとなり自分の正義に固執する最上と事件の真相に対する正義を追い求める沖野の対立が描かれた本作。脇には吉高由里子、大倉孝二、八嶋智人などが固める。映画のキャッチコピーは「一線を超える」。

shantivegetableのレビュー・評価・感想

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検察側の罪人 / KILLING FOR THE PROSECUTION
7

いつも通りの演技かと思っていたら…

木村拓哉と二宮和也が出演の話題の映画。
木村拓哉はテレビドラマで検事をしていたので、同じような演技かと思っていたら、意外にダークヒーローのような感じでした。検察幹部で出世のためなら、裏社会の人に頼んで揉み消しすることも構わずという考えの持ち主。
二宮和也の演じた役は、正義を貫くタイプ。木村拓哉の演じる役とは、対照的な立場で、何かと衝突の機会が多くなるという展開でした。
裁判で無罪を勝ち取りたい被告と、有罪にしたい検察側の間で攻防が繰り広げられます。被告は過去に未成年だった頃に殺人事件の容疑者だったけど、証拠不十分で無罪になった人物。今回の事件でも、無罪の可能性が高いけど、検察側は被告を有罪にしたい意図があって、裏社会の人に依頼するなどして、被告を有罪しようと画策されます。
木村拓哉が演じる役にとっては、不利な事が次から次へと判明していくけれど自ら困難を打破して行く様子が痛快で、ダークヒーローなのに応援したくなる不思議。最後は物語の展開的には、後味悪いんだけどどこか安堵のような気持ちもありました。
実際の裁判の攻防も、こんなような感じなんだろうかと思ってしまうような話でした。一般企業でもお役所でも、上層部の意向に沿って翻弄される部下はいるんだと感じました。