マッドマックス 怒りのデス・ロード / Mad Max: Fury Road

マッドマックス 怒りのデス・ロード / Mad Max: Fury Road

前作『マッドマックス/サンダードーム』以来、27年ぶりに製作された『マッドマックス』シリーズの第4作。2015年公開のオーストラリア映画。第88回アカデミー賞では10部門にノミネート、最多の6部門を受賞した。石油も水も尽きかけた世界。資源を独占し、暴力で民衆を支配する軍団に捕われた元・警官マックスは、自由への逃走を開始。凄まじい追跡、炸裂するバトル。絶体絶命のピンチを迎えた時、決死の反撃が始まる。

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マッドマックス 怒りのデス・ロード / Mad Max: Fury Road
9

迫力がありすぎる、非現実的な映画!

映画公開前から気になっていた作品でした。しかし、受験勉強のため観るタイミングを逃したこと、またR15作品かつシリーズ三作目というのもあり、予告動画だけを観て感化された人間が見ていいものなのかという葛藤から、鑑賞する勇気が出ずにいました。
やっと鑑賞する余裕と勇気が出たときのは、公開から3年もあとのことです。開始約5分間は、ほとんどセリフがないまま、映像だけでこの作品の世界観、そして主人公が今どんな状況に置かれているのかをまじまじと見せつけられます。そしてまだ映画の序盤中の序盤にも関わらず、大迫力の音量とともに繰り広げられるカーレース。そこだけで「こんな映画観たことない!」と鳥肌が立ちました。とても非現実的なカーレースは映画が終わるまで勢い劣らず、まるで自分もその場にいるような緊張感を常に味わっていました。
ストーリーとしては、大きくいってしまえば、行って帰ってくるだけのシンプルなものです(笑)主要で個性的なキャラクターがたくさんいるものの、個々のバックグラウンドについてはあまり深く触れておらず、ストーリーに関係のある最低限の情報のみしか語られていません。私にとってはそれが変な障害にならず、起こるアクシデントを純粋に受け止めることができました。映画が終わったあとは脱力感と、なぜかスッキリした気持ちになります。非現実的でスリリングな状況を味わいたい方にはおすすめの映画です!