B'z / ビーズ

B'zはギターの松本隆弘とヴォーカルの稲葉浩志から構成される音楽ユニット。1988年にデビューし、2008年には「日本でもっともアルバムを売り上げたアーティスト」に認定されるなど、日本を代表するロックバンドとして根強い人気を誇る。国内での人気にとどまらず、2007年にはロックの殿堂と呼ばれる「Hollywood Rock Walk」にアジアのミュージシャンとして初めて登録された。また、松本孝弘は2019年にグラミー賞を受賞した。B'zの代表曲は「LOVE PHANTOM」「ultra soul」「いつかのメリークリスマス」「イチブトゼンブ」など。ハードロック要素の強いギターサウンドと、歌謡曲のニュアンスを含んだ日本語のヴォーカルサウンドが特徴。ほとんどの作曲を松本隆弘が担当し、稲葉浩志が作詞を担当する。ギターとヴォーカル以外のパートは、サポートメンバーという形でツアー毎に選出される。B'zのライブは「LIVE-GYM」と呼ばれ、アルバム収録曲を中心にした「アルバムツアー」、不定期で開催される「Pleasureツアー」、地方の小規模なホール会場で行われる「SHOWCASE」が存在する。

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B'z / ビーズ
10

サブスク解禁で衝撃!? アジアが誇る世界的アーティストB'zの真価とは?

2021年5月21日、一部のSNSの投稿から始まった噂が瞬く間に日本中に拡散した。日本が誇る往年のロックバンドB'zが、とうとう音楽サブスクリプションサービスへの楽曲配信を開始したのである。
B'zは1988年にデビューし、30年以上の歴史を持つ日本最高峰のバンドである。グラミー賞の受賞歴を誇るギタリスト松本孝弘と、類稀なるシャウトと高音ヴォイスの持ち主であるヴォーカル稲葉浩志が繰り広げるロックサウンドは、彼らにしか奏でられない唯一無二のものである。
ライブパフォーマンスからも目が離せない。世界中からの選りすぐりのバンド部隊が奏でる激しくも美麗なメロディはもちろん、派手なステージと様々なギミックを駆使して観客を盛り上げる。ある時には車を落下させて爆発させ、ある時には歌う彼らの上空をバイクが飛び回ったこともある。最も有名なのは15周年ライブでの「ダイブ」であろう。『Love Phantom』という楽曲の世界観に合わせて、ヴァンパイアスーツを着た稲葉浩志が高さ20m以上からダイブするのだ。この演出は30周年ライブ"HINOTORI"においても再現され、ファンの興奮は最高潮に達した。

とはいえ、彼らの音楽へのストイックな姿勢から、アイドル性や私生活を公開して人気を得ていく近年エンタメ界の潮流とは違うところで活動をしてきたのも事実である。今の10〜20代の若者にとって彼らは「過去の人」、「親が車で流していたあのアーティスト」という程度かもしれない。

しかし、そういうメディア離れの姿勢を見せていたB'zも、自身のYouTubeに数々の動画を載せ始めている。さらにはサブスク解禁である。これまで彼らと「出会う機会」のなかったあらゆる世代の人々が、「音楽一本」で戦う彼らのストイックな魅力に気付き始めることだろう。