indigo la End

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indigo la End(インディゴ ラ エンド)とは、川谷絵音、長田カーティス、後鳥亮介、佐藤栄太郎の4人組ロックバンドである。所属は、ボーカル川谷がワーナーミュージック・ジャパン内で設立した自主レーベルのSlowly Records。バンド名はスピッツのアルバム『インディゴ地平線』から取られている。

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indigo la End
10

リアルな恋愛、リアルな失恋

indigo la End川谷絵音さんが主に作詞作曲をしているバンドです。
川谷絵音さんは本当に多彩で、いくつものバンドを掛け持っており、その全てで作詞作曲をされていますが、それぞれのバンドで異なるテーマの曲を作っており、そこがとても魅力的です。
中でも、indigo la Endではリアルな恋愛について歌った曲が多く、多くの人が共感できるのではないでしょうか。
例えば、楽曲の一つ「想いきり」では、サビの部分で繰り返される
「好きな部分は少し、後は嫌いな方がさ、君のこと想いきれる気がして」という歌詞は本当にリアルに感じます。
相手の全てが好きで好きで仕方ない!っていう恋愛って続かない事が多いですよね。
好きすぎるがゆえに相手のことを理想化していき、自分の中に相手の人物像を作ってしまう。
結果、相手としては息苦しいし、自分は相手の嫌いな部分が見えるたびにどんどん冷めていってしまう。
減点方式の恋愛は辛くて続かないことがです。
一方、はじめから嫌な部分は嫌だけど、「ここが好き」っていう感じで始まる恋愛は長続きするもの。
結局他人同士ですから、恋人であろうと夫婦であろうと、完全にわかり合うことはできません。
お互いに相手の「ここは好き」を持っておいて、他の部分にはあまりこだわらずに付き合ったほうが楽だし、長続しますよね。
たまに新しい好きが見つかると、嬉しくなってもっと好きになる。
そんな加点方式の恋愛が現実的でいいんじゃないでしょうか。
恋愛を理想化せずにリアルに描いた楽曲が、indigo la Endの魅力なのです。