一番偉い人へ

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一番偉い人へ
10

迷える俺らへ

90年代の社会テーマは「社会と若年層の乖離」だった。このためこの時期の文化では数々の若者の叫びが見て取れる。そしてその世代にとってのスターであるとんねるずに、鬼才秋元康が代弁させて歌わせた歌が「一番偉い人へ」である。
一番偉い人へ俺たちは今何をするべきか、これがこの歌の歌詞の核である。そしてこの歌の一番偉い人が誰なのかで歌詞の内容が変わる歌を秋元は書いた。一番偉い人を社長とするなら、俺らはその会社に属している社員で会社組織に潰されかけてる。社長に自分がすべきもっと会社にとって大事な仕事はないのかと問いたいと言う歌。
一番偉い人を総理大臣とするなら、俺らは日本人であり、国際的に押しつぶされかけてる。総理大臣に日本国民である自分がもっと良い日本の選択が無いのかと問いたい歌。
一番偉い人を神とするなら、俺らは人類であり、世界に押しつぶされかけてる。神に人類である自分がもっと良い人類選択が無いのかと問いたい歌。
また重要なのが歌詞的に問いたがってるのはもっと良い方法があるだろという不満の意味ではなく、俺らも分かってないが、一番偉い人ならもっと自分がやるべきことが分かるのではないかと答えを求めているのである。そしてその真意は実は全ての社会がエラーを起こしていて、すべての者が不満に持ってる。なぜなら一番偉い人は社長でも総理大臣でもなく最終的に神に届くのであり、神以外は全て属する社会に押しつぶされかけてる構図になってるのだから。
そして全ての者がこれで良いのと自分らがその社会に属さなかった頃なら見えてたもっといい方法ってあるんじゃないかと、一番偉い人に問いかけてるのである。