テイルズ オブ ジ アビス / Tales of the Abyss

テイルズ オブ ジ アビス / Tales of the Abyss

RPG『テイルズオブ』シリーズの本編作品8作目で、シリーズ10周年記念作品。
キャラクターデザインは藤島康介。
キムラスカ公爵家の一人息子・ルークが、屋敷に不法侵入してきた謎の刺客・ティアと共に突如、見知らぬ場所に飛ばされてしまう。屋敷に戻るためにティアと行動したルークは、その長い旅路の果てに多くの人々と出会い、様々な経験をし、自分の『生まれた意味』を知ることになる。

cezeroのレビュー・評価・感想

レビューを書く
テイルズ オブ ジ アビス / Tales of the Abyss
9

生まれてきた意味を知る

RPGゲームのテイルズシリーズの一作である「テイルズ オブ ジ アビス」。
生まれてきた意味を知るRPGというジャンルを掲げていて、その言葉通り、命をテーマに持っています。
ストーリーはやや重めで、苦手な人は苦手かもしれませんが、好きな人は絶対に心に残る作品です。
主人公であるルークは侯爵の一人息子であり、次期国王候補です。けれど過去に誘拐されたことがあり、その際に歩くことも出来ないほどの重度な記憶喪失になっていて、そのせいもあって敷地の外に出ることを禁じられています。唯一の楽しみは剣の稽古のみ。ところがある日、剣の指南をしてくれているヴァンの命を狙う刺客が現れ、それを止めようとしたルークは事故に巻き込まれ、刺客であるティアという女性と二人で見知らぬ場所に飛ばされてしまう、というところからスタートします。
ルークは主人公ですが、本当に主人公なのか?と思ってしまうほど我儘なキャラクターです。そして世間知らずで、お金の使い方も知りません。
最初はやっていて苛々するかもしれません。ですが続けていくうちに物語にも、そしてキャラクター達にもきっと惹かれていくと思います。そしてテーマの意味を知り、きっと泣くことになります。
それほど面白い物語です。
ゲーム性も楽しく、イベントなども多いため、やり応えも抜群です。