ミスト / The Mist

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ミスト / The Mist
8

見事に期待を裏切ってくれる

『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』という"感動映画”を作り上げた、スティーブン・キング(原作)×フランク・ダラボン(監督)コンビの3作目。
父と子が謎の霧に飲み込まれて、そこで問われる親子愛…。という、いかにも感動の押し売りな宣伝を見事に裏切ってくれる、胸糞悪い系(褒め言葉)映画だ。劇場で観たのだが、映画館の出口にラストに憤慨しているカップルがいた。
この映画、ラストも含め、”選択”の連続だ。何かが霧のなかに潜んでいるけど、この場から逃げるために霧のなかに飛び込むかどうか、危険を扇動する人間についていくかどうか。そして、ラスト。すべてを清算するために引き金に指をかけるかどうか。
まさに人生は選択の連続であるということを痛感させてくれる映画だ。
物語の根幹は、選択、そして選択、霧の先にある不確定な未来という点だが、この物語を彩るキャラが濃い!
とくに『ポロック 2人だけのアトリエ』の、マーシャ・ゲイ・ハーデン演じる、ミセス・カーモディが最高!キャラクター自体は、キリスト保守本流って感じの人で、感情移入はできないが、彼女に対するフラストレーションを溜めていく主人公たちの様子とそれが爆発するシーンは見ものだ。