りゅうおうのおしごと! / The Ryuo's Work is Never Done!

りゅうおうのおしごと! / The Ryuo's Work is Never Done!

『りゅうおうのおしごと!』とは、白鳥士郎によるライトノベル。将棋の世界で生きる若き棋士たちを題材としており、2018年にアニメ化された。アニメーション制作はproject No.9。監督は柳伸亮。
16歳で将棋界のタイトルの1つを持つ九頭竜八一の下に、突然小学3年生の雛鶴あいがやって来る。あいは「以前弟子入りさせてもらう約束をした」と言い張り、そのまま八一の押しかけ弟子となる。燃え尽き症候群気味だった八一は、あいを育てる中でその並外れた棋士としての才能を知り、自身も改めて将棋と向き合っていく。

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りゅうおうのおしごと! / The Ryuo's Work is Never Done!
7

厳しい将棋の世界を生きる燃え萌えな物語

中学生にしてプロの将棋棋士になった主人公と、その主人公に憧れて内弟子となったヒロインの物語。ライトノベル原作でアニメ化もされた知る人ぞ知る人気作品だ。なんとヒロインは小学生、主人公とヒロインが同じアパートで暮らすラブコメディ、可愛い小学生と危ない恋愛に落ちてしまうのか…と思いきや中身は結構エグいのがこの作品の面白いところ。プロ棋士になる為には大切な友達や仲間を蹴落とさなければならない、ライバルを倒して倒して上を目指す…そんな厳しい世界で生きる覚悟が有るのかと悩む生々しい描写。プロになるには死ぬほど努力しなければならない、そしてその努力以上に必要なものが将棋の才能だ。ヒロインにはもちろん才能が備わっているが、共にプロを目指す大切な人にはその才能が無く、そんな人間を負かして上へ登っていくなど、厳しい将棋の世界を描いていく。また本作品には実際に将棋の世界で起こった出来事や珍エピソードも面白く散りばめられており、作者の将棋愛を感じたし、将棋界を知っている人は一層楽しめると思う。可愛らしく魅力的なキャラクター達が将棋という厳しい世界で戦っていく、感動・笑い・燃え・萌えを兼ね備えた、将棋を知っている人はもちろん、知らない人にもおすすめの作品です。