薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごと

『薬屋のひとりごと』は、日向夏による日本のオンライン小説、ライトノベル作品。コミカライズもされており、ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺)と「猫猫の後宮謎解き手帳」の副題がつくサンデーGX版(作画:倉田三ノ路)がある。なお2誌とも同じ原作の内容を描いている。物語は中国によく似た世界での話。元花街で働いていた猫猫(マオマオ)が後宮で働くことになる。そこで様々な事件に巻き込まれ(たまに自ら首を突っ込み)持っている薬の専門知識で事件を次々と解いていくファンタジーラブコメミステリー作品。

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薬屋のひとりごと
8

オススメ漫画「薬屋のひとりごと」

中国をイメージしたファンタジー世界です。王宮で働いている下女、猫猫(マオマオ)は、人攫いにあって王宮に売り飛ばされた経緯があります。花街で生まれ育った猫猫は、養父の元で薬師として働いてましたが、毒草などに異常な執着を見せるマッドサイエンティストのレベルです。文字は読め、薬学の知識もある猫猫ですが、目立たないように働いていました。しかし、ある妃の子供が不審死した事件をきっかけに猫猫の実力がばれてしまい、壬氏(ジンシ)の目をつけられることになります。そしてさまざまな王宮内の事件を解決していきます。本人は面倒ごとを避けたいのですが、壬氏からの依頼を断ることもできず、嫌々引き受けます。猫猫の腹黒い感じが非常に良いです。感情的にならずつねに冷静です。
また上級妃同士の争いは、自分の子供が次の皇帝になるかも、という将来がかかっているので必死で、足の引っ張り合いも当然のようにどろどろしているのですが、表面上はニコニコしているのが恐ろしいです。
猫猫の出生の秘密や壬氏の正体などは少しずつ明らかになっていきます。出てくるキャラクターも極悪人というほどの人物はそれほどおらず、根本はいい人ばかりで安心して読めます。基本的に「謎解き」がメインのマンガです。