俺の屍を越えてゆけ / 俺屍

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俺の屍を越えてゆけ / 俺屍
10

生まれ、死に逝く物語。

時は平安。京の都は、大江山を根城とする悪鬼、朱点童子(しゅてんどうじ)の襲撃を受け、衰退の一途を辿っていた。名だたる武士達が討伐に向かうも朱点童子に敵う事は無く誰一人戻らない中、源太とお輪という夫婦が朱点童子の居城に辿り着く。源太は朱点童子の卑劣極まりない罠により命を落とし、お輪は産まれて間もない子供を囚われ、子供の命と引き換えに自らが朱点童子に囚われる。朱点童子は、お輪の子供に忌まわしき呪いをかけた。それは人の何倍もの速さで成長し、2年程で死に至る『短命の呪い』、人と交わり子を成す事が出来ない『種絶の呪い』、という二つの呪いを額に刻んだ。呪われし子供を哀れんでか、または気紛れか、何か思う所があってか、天界の神々は子供に救いの手を差し伸べる。自分達、神々と交わり子を成すようにと。そして、決して血を絶やさず、いつか悲願を成就させよと。この呪われし子供こそこのゲームの主人公であり、呪われし一族の初代当主だ。
ゲーム開始直後は当主とその子供(初代を『日本男子』にした場合は息子、『大和撫子』にした場合は娘)の2人のみだ。この二人が討伐に出掛け、鬼と闘い成長し、神々と交わる『交神(こうしん)』という儀式を経て一族を増やし強くしていくのだ。前述した呪いの為、この者達は直ぐに死ぬ。どんな猛者であろうと、寿命が来れば確実に死んでしまう。特例を除き、死を逃れる術はない。死の間際、彼等は様々な言葉を遺して逝く。どうか、その言葉に自ら耳を傾けて欲しい。そしてどうか、その言葉を道標に、遺された一族を導いて欲しい。