大脱走

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大脱走
7

コロナ蔓延で自宅待機中に見てほしい作品

時は1940年代、第2次世界大戦中、ドイツ軍捕虜としてアメリカ人が収容所に入れられたところから物語が始まる。
収容所での監視及び労働の生活はアメリカ人捕虜に精神的かつ肉体的苦痛を与え続け、未来には絶望しか考えられない状態だった。
そんな中、スティーブン・マックイーン演じるアメリカ人捕虜が収容所からの脱走計画に未来への希望を見出す。脱走計画は単純なもので、収容所の看守の目を欺き、牢の地下から有刺鉄線が張り巡らされている収容所の壁の外まで穴を掘り続け、トンネルを完成させる事だった。
幾月も小さなスプーンなどでトンネルを削り、木の板から作った台車とロープを用いることでトンネル作成の為に邪魔な土を牢の中に出しては隠す。この作業の繰り返しが実を結び、外に繋がるトンネルが完成された。
ドイツ軍に屈し、脱走に反対する捕虜もいたのだが、完成時にはそのような者まで脱走への希望を抱き、暗いトンネルの中で皆が喜ぶ明るい光景が描かれた。
看守の目を欺いて穴を掘る作業も緊張シーンの連続だったが、完成してからが本番、大脱走の開始になる。

暗い深夜に作戦を決行。
最初はドイツ兵の目からうまく逃れたのだが、やはり大勢となると櫓から監視しているドイツ兵に見つかり銃殺される者もいた。
運よくトンネルを出てバイクに乗り込んだアメリカ人捕虜はカーチェイスを展開することになる。

最終的な生存者はわずかだったが、現実世界でコロナウイルス蔓延の中、視聴者達は如何に未来に希望を見出すか?という部分も考えさせられる作品だと思える。