スラムドッグ$ミリオネア / Slumdog Millionaire

スラムドッグ$ミリオネア / Slumdog Millionaire

『スラムドッグ$ミリオネア』とは、2008年製作のイギリス映画。インド人外交官ヴィカス・スワラップの小説『ぼくと1ルピーの神様』をダニー・ボイル監督で映画化。インドでオール・ロケーションされた社会派エンタテインメント。第81回アカデミー賞では作品賞を含む8部門を受賞した。日本でもお馴染みのTVのクイズ番組に出場し、史上最高額まであと1問と迫った青年。彼のスラムで育った過酷にして波瀾万丈の生い立ちを、クイズ番組に巧みに織り込みながら、スリリングかつ躍動感いっぱいに描いていく。

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スラムドッグ$ミリオネア / Slumdog Millionaire
9

最高のインド映画

スラムで生まれ育ったジャマールという青年が、どのようにして有名なクイズ番組「ミリオネア」で1000万を獲得したのかを、回想シーンで追っていく映画になってます。
ミリオネアでは1000万に至るまでに数々のクイズに全問正解しなければなりません。
そのジャンルもバラバラで通常全問正解できる人間は、相当博識な人間か、それこそ不正を働かなければ成しえないことでした。
ちなみにこの映画の主人公ジャマールには絶対的な知識や圧倒的な記憶力はありません。
ではなぜジャマールはそれほどクイズに正解することができたのか?そこがこの映画の1番の面白いポイントでした。
それは彼がスラムで生まれてから今に至るまで歩んできた人生全てに、クイズの答えに繋がる出来事があり、その出来事があまりに印象的すぎたためたまたま覚えていたのです。通常ではあり得ない奇跡の連続が彼を最後の問題まで導きました。最後の問題に至るまで、親友や初恋の人間との決別など様々な不幸が彼をおそいます。倒れそうになりながらも、その問題一つ一つと向き合い、最終問題で今までの自身の行動全てが繋がり、正解へと導きます。
この映画は経過や結果がわかっていたとしても、その情景や役者さんの演技力をもって充分に人を引きつける映画に完成しております。
もちろん舞台はインドのため映画の最後にはみんなでダンスをするというおなじみのシーンもあります。
みたことない方は是非みていただきたい。