サザエさん

サザエさん

『サザエさん』は、1969年10月5日からフジテレビ系列で日曜18時30分に放送されているアニメ。放送時間は開始当初から変わらない。長谷川町子による漫画を原作とする、主人公のサザエをはじめとする磯野家、フグ田家の日常を描いたアニメである。
2023年時点で放送年数が53年を超え、「世界で最も長く放映されているテレビアニメ番組」としてギネス世界記録を保持している。
『サザエさん』の登場人物の名前には、サザエ、フグ、カツオ、ワカメなど、海にちなんだ名前が多くあるのが特徴である。番組とのコラボで実在する人物が登場することもあり、ゲスト声優として出演することもある。30分の放送で3本のアニメが放送される。
主人公のサザエは、波平とフネの長女で、フグ田マスオと結婚し、タラオを出産している。そそっかしい性格で、気性が激しく、弟のカツオに怒る姿が見られる。夫のマスオや息子のタラオには優しい。波平、フネ、カツオ、ワカメの住む磯野家の家にフグ田家の3人も一緒に住んでいる。

ageha2005のレビュー・評価・感想

レビューを書く
サザエさん
10

サザエさんの魅力

伝統あるアニメ『サザエさん』は、誰もが知ってる名作だ。サザエさんというタイトルだが、サザエさんという一人の専業主婦が主役でもない。おそらく昭和50年代の設定である。
サザエさんの家にある「黒電話」がそれを証明しており、時代を感じるファミリーアニメである。サザエさんというタイトルであるが、サザエさんの弟にあたる小学生のカツオが主人公のようなアニメである。そのカツオを中心にアニメは展開していく。時には、カツオの学校の同級生とのコミュニケーション。時にはカツオと姉のサザエさんとの喧嘩。どこにでもあるファミリーなのだが、何故か面白く、日曜の夕方ほのぼのとするアニメである。
特にサザエさんとそのパートナーマスオが共にサザエさんの実家で暮らしていることから、サザエさんの息子タラオとサザエさんの弟カツオの年齢が近く、見ている人にとって、それがおじと甥っ子ということはなかなかわからないだろう。そういった複雑な要素を難しいと思わせないだけのアニメの作者の腕もあり、誰が見ても楽しめる作風になっている。
日本の古き良き伝統、正月やひな祭りなどの文化もサザエさんやカツオを中心に分かりやすく、面白く描かれており、改めて、日本文化の良さもわかる。一昔前の普遍的な家族でありながら、重い不幸もなく、爽やかに見れる普遍的アニメである。