ザ・ボーイ 〜人形少年の館〜 / The Boy

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ザ・ボーイ 〜人形少年の館〜 / The Boy
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ザ・ボーイ 人形少年の館を観た感想

不気味な人形が出てくる、ホラー映画として王道な感じをイメージして観始めたのですが、ラストに王道ではない意外過ぎる展開が待っていました。
金持ちな老夫婦の屋敷に、住み込みで子守りの仕事をしにきた主人公のグレタ。しかし、子守りをする相手は人間の子どもではなく、子どものような人形でした。人形を本物の子どものように扱う老夫婦。グレタの仕事は、細かいルールが定められた子守りをすることです。老夫婦が出かけた後、グレタはやはり、ルールを守りません。人形相手にまともに仕事をする気になれないのも、当然と言えば当然でしょう。しかし、奇妙な現象は起こり続け、グレタは人形が生きていると確信するに至ります。まるで老夫婦のように子守りをし始めるグレタ。実はグレタには、恋人からの暴力によって子どもを流産した経験がありました。老夫婦が人形を作ったのも、火事で子どもを亡くした悲しみを埋めるためと知り、グレタは老夫婦に共感します。人形が生きているかのような描写は不気味ではありますが、グレタと人形は仲の良い感じで、全然怖くない展開です。しかし、ラストは意外でした。人形のモチーフである亡くなったはずの少年が、実は生きているという、ホラーというよりサスペンス色の強いラストです。