虫食少女伊南さん

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虫食少女伊南さん
7

可愛い少女の大好物は「虫」でした

主人公の春近くんは中学生時代に女子から「何かウケることしたら付き合ってあげる」と言われ一発芸として虫を食べたことで、その虫の味とその後の周りのリアクション、そして自分への扱いがトラウマとなってしまいます。知り合いがいないであろうところで高校デビューを果たそうとするも、中学時代の同級生が多く進学していた上に、変えていたファッションも虚しく声であっさり周囲にバレるという悲しい春近くん。

春近くんは幼い頃に仲が良かった伊南はるかと偶然に再会。
伊南さんと春近くんは付き合うことと、毎日伊南さんのお弁当を食べることを約束していたのですが、その約束の次の日に春近くんが引っ越してしまい、約束が果たされないままになっていました。
それを思い出して、まだ自分を想い続けてくれていた伊南さんとの約束を果たそうとするも、伊南さんが出してきたお弁当は「春幼虫の蒸し蒸しチャーハン」。蒸し蒸しと虫虫を掛けているであろうこのチャーハンは、カブトムシの幼虫と桜毛虫がふんだんに使われた自慢の一品でした。

彼女が欲しい春近くんはそれを無理して完食し、二人は晴れて付き合うことになります。つまり、それはこれから毎日、虫のお弁当を食べる生活が始まるということを意味します。

人間は生きている以上、動物であれ植物であれ、虫であれ生物の命を奪って食べています。地球全体の生物の中から見ると人間の個体数は0.01%にも満たないと言われるほどで、動物の中で最も多い生物は虫です。実際に虫を食べる国は多く存在しますし、食料問題を真剣に考えるならば昆虫食は外せない選択肢になる。そんな時代の予習としても役立つ、昆虫食の教科書、かもしれません。