ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン / ジョジョの奇妙な冒険 第6部 / Stone Ocean

ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン / ジョジョの奇妙な冒険 第6部 / Stone Ocean

『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』とは荒木飛呂彦の日本の漫画作品である。『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第6部にあたる。単行本では第64巻から第80巻に収録されている。この章の主人公は、空条徐倫であり、第3部の主人公空条承太郎の娘である。
舞台はアメリカの刑務所「G.D.st刑務所」を中心に繰り広げられる。この物語の敵は刑務所の神父エンリコ・プッチである。彼は15歳の時にDIOに出会い、DIOの言葉に共感し、天国へ行くために世界を変えようとする。また、DIOにスタンドの矢で射られたことでスタンド能力「ホワイトスネイク」に目覚める。本作のスタンド使い達は、スタンドの矢やホワイトスネイクのDISCを埋め込まれたものによりスタンド能力を発動する。
テレビアニメは、2022年から2023年にかけ放映された。また、2021年にNetflixで先行配信された。作中に登場するアナスイは、原作では登場時女性として描かれていたが、作品が進み再度登場した際は男性として描かれている。アニメ版では男性に統一されている。

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ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン / ジョジョの奇妙な冒険 第6部 / Stone Ocean
8

第3部主人公空条承太郎の娘が主人公、舞台は刑務所

本作はジョジョシリーズのタイトルが含まれているものの、単行本の巻数がリセットされ一巻から始まるという「同シリーズ別作品」のような色が濃いものです。

ヒロインの空条徐倫(くうじょうじょりーん)は3部主人公・承太郎の娘ですが、彼女が幼い頃に離婚して父親と関わることなく過ごしたため承太郎のことを快く思っていません。しかしそこにも実は承太郎の家族愛が隠されていたりもします。

承太郎はこの刑務所にいるのは危険だと主張し反抗する徐倫を脱獄させようとするも、その最中に徐倫をかばってプッチ神父のスタンド「ホワイトスネイク」にスタンド能力と記憶をディスク化したものを奪われ、一時的に廃人と化しました。

徐倫は彼の愛を知り、脱獄のチャンスを逃しても彼のディスクを取り戻すことと刑務所の中でプッチ神父を追うことを決意し、神父の送り込む刺客を倒しながらディスクの回収とプッチ神父の打倒を目指します。

本作のスタンド名も、作者が好きな海外ミュージシャン関連のネタが使用されています。
「マンハッタン・トランスファー」「グーグー・ドールズ」「キッス」「ストーン・フリー」など、元ネタを知っていても知らなくてもカッコよく感じられる選定はさすがの一言です。

ストーン・フリーの能力は「線が集まれば立体となる」という2次元→3次元の概念を感じさせられるのですが、プッチ神父のスタンド能力進化後の「時を加速させる」というのは4次元の概念としてもよく使用される設定で、最終話に世界が一巡したことも考えるとやはり本作がジョジョシリーズの終点のつもりで描かれた作品なのではないか、と考えさせられました。
実際には次作であるスティール・ボール・ランが実質的なジョジョの続編として扱われることとなり、その後さらにジョジョリオンが連載され、ジョジョの世界がいかにファンから熱望されているかを感じます。