薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごと

『薬屋のひとりごと』は、日向夏による日本のオンライン小説、ライトノベル作品。コミカライズもされており、ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺)と「猫猫の後宮謎解き手帳」の副題がつくサンデーGX版(作画:倉田三ノ路)がある。なお2誌とも同じ原作の内容を描いている。物語は中国によく似た世界での話。元花街で働いていた猫猫(マオマオ)が後宮で働くことになる。そこで様々な事件に巻き込まれ(たまに自ら首を突っ込み)持っている薬の専門知識で事件を次々と解いていくファンタジーラブコメミステリー作品。

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薬屋のひとりごと
8

毒が好きな主人公を巻き込んだ王道ラブコメ

「次にくるマンガ大賞2019」でコミックス部門の大賞に選ばれた「薬屋のひとりごと」。同名の小説もありますが、月刊ビッグガンガンで連載されている漫画をオススメします。
物語は、主人公の猫猫(マオマオ)が、ひょんなことから毒味役として後宮で働くことになるところから始まります。
そして、宮中で起こる様々な事件や、妃に盛られた毒の謎などを解き明かすため、猫猫はこっそりと原因を探し、最終的に犯人を見つけ出すこともしばしばあります。これらのミステリ部分も十分楽しいし面白いです。しかし、この漫画の一番の魅力はラブコメ部分にあると思います。
女性のように美しい宦官(去勢している)、壬氏(ジンシ)は、自分の色目が全く通用しない猫猫に興味を持ち、度々ちょっかいを出します。その回数が増すごとに、壬氏は猫猫に惹かれていき、次第にぞっこんになっていきます。「わかりやすくヤキモチを妬く」「自分のかんざしを猫猫にプレゼントする」「不意に笑顔を見たことで真っ赤になって動揺する」「猫猫が出て行ったことで激しく落ち込む」などなど、、、とてもわかりやすいラブ表現が出てきます。それでも猫猫は壬氏の気持ちには気づきませんし、うざいくらいに感じています。
このもどかしさが、とても楽しくて「頑張れ!」と思う部分です。すこーーーしずつ、二人の距離が近づいている気がするので、いつ二人がくっつくのか、とても楽しみにしています。
実は壬氏は宦官ではなく、正真正銘の男で、、、という今後の展開にも期待です。