くーねるまるた

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くーねるまるた
8

ビンボーでも楽しくおいしく!生活の知恵が詰まった漫画

「くーねるまるた」は、ポルトガルから来た留学生マルタさんが、東京にある笑明館という木造ボロアパートで同居人たちと暮らす日常を描いた作品です。
1話6ページ完結の短編漫画集で、空いた時間に読みやすくなっています。
マルタさんは、貧乏でとても食いしん坊な女の子。貧乏ながら、知恵と工夫でおいしいものを作っていきます。
そして作った物を食べる時の表情が最高においしそうでかわいいのです。いっぱい食べる女の子の可愛さが前面に出ています。
また、感性が「日本人」よりも「日本人」らしく、日ごろ忘れがちな自然へのいたわりを思い出させてくれます。
下町を思わせる背景の描き込みも素晴らしく、東京見物に行った時にはマルタさんが訪れた土地へ足を運びました。
1話の最後には、作品に登場した食べ物が簡単に紹介されていて、文の中にはクスリと笑わせるものがあります。
アパートの住人達や町の人たちも個性的で優しく、作品の中に実際に町があるような感覚になります。
しかし物語の終盤で、マルタさんがポルトガルに帰ることが決まり、さらにアパートが取り壊されてしまう危機が訪れます。
200話以上のエピソードを通して、マルタさんと街に愛着を抱いていたので、読んでいてとてもさみしくなりました。
それでも、最終回のすがすがしさは必読です。