塔の上のラプンツェル / Tangled

『塔の上のラプンツェル』(原題:Tangled)とは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが制作した50作目のディズニー長編アニメーション映画。2010年公開。グリム童話『ラプンツェル(髪長姫)』が原作。当時はグリム童話のタイトルと同様『Rapunzel』の予定だった。2009年に公開の前作『プリンセスと魔法のキス』が男性客からの支持が弱く、男女両方へ向けて映画を売るために、女性の名前から『Tangled』のタイトルに変更した。
ディズニーアニメーション作品としては初の3Dであり、保護者の助言・指導を必要とするPG指定としても初。ヒロインのラプンツェルは、長い髪に魔法の力を宿しているが、魔法の力を持つプリンセスは初めて。
ずっと塔の中で暮らしていた、長い金髪に病気や傷を癒す魔法の力を宿すラプンツェル。本作は彼女と盗賊フリンの恋愛模様を描いている。またラプンツェルとマザー・ゴーテルという育ての母との関係性も注目された。
興行収入は日本で25.6億円。当時のディズニー作品中では興行収入第3位。2010年の世界興行収入は第8位。第83回アカデミー賞や第68回ゴールデングローブ賞など多くの賞にノミネートされた。

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塔の上のラプンツェル / Tangled
8

明るくてすてきな作品

2010年に放送されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの長編アニメーション映画です。美しい映像と音楽がストーリーを引き立てます。
物語は中世のような架空のある王国が舞台。この国には太陽のしずくから生まれた奇跡の花があり、花は永遠の若さやケガを治す不思議な力をひめていました。魔女は長きにわたり花の力を使って永遠の若さを保っていました。
さてある日、王妃は出産直前に重い病気にかかり、医者の手におえない状態に陥ります。人々は奇跡を起こすという太陽のしずくから生まれた花を探します。ようやく見つけた花の力で王妃は回復し、元気な女の子が生まれます。
女の子の名はラプンツェル。奇跡の花の力は彼女の髪にやどっていたのです。それを知った魔女は真夜中にラプンツェルを隠れた塔の上に連れ去ってしまいます。ラプンツェルは魔女を実の母親と信じ、塔から出ることは決してありませんでした。
しかし彼女は、「外に出て、空飛ぶ光をこの目でみてみたい」というとても大切な夢がありました。
ラプンツェルが素晴らしいと思えるのは、彼女の勇気と力強さです。彼女は18歳になるまで塔の上でずっと一人暮らしをしていました。寂しい物語のようですが、彼女は明るくて狭い塔の中で工夫しながら人生を楽しんでいます。
そして夢を忘れず、自分の誕生日を「人生最高の日」にするため、外にでる一大決心をするのです。
最終的にラプンツェルは魔法の力を失うのですが、愛すべき人、そして離れ離れになった家族と再会をはたすのです。とても明るくて優しいラプンツェルは、見るものに勇気と明るい未来を与えてくれる気がします。