氷室京介

Tada_no_hitoのレビュー・評価・感想

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氷室京介
7

L' ÉPILOGUE

ステージから引退する前にリリースされたベストアルバムで、事実上キャリア最後のアルバムとなっている。
ただ、連続してリリースされたベストアルバムなだけに、収録曲は結構被っていて新鮮さはない。
また、KISS MEやダイヤモンド・ダストなどヒットした曲はおおよそ収録されているにも関わらず、
ClaudiaやGirls Be Glamorousなどキャリア後期の曲は初回限定のライブバージョンでの収録となっていて、氷室京介の集大成といえるコンプリードベストアルバムではなく、ファンとしては収録曲の基準がよくわからない、引退直前の集金ベストアルバムにしか見えない。
その他、初期のBOOWY時代の曲をカバーしているが、シンプルだった曲をいろいろアレンジしたせいで
BOOWY感が薄れてしまい、残念なカバー曲に聞こえてしまう。
特に、CLOUDY HEARTはコーラス部分が心地悪く聞こえてしまい、素晴らしい曲が台無しになっている。
そんな中、わがままジュリエットだけはこのアルバムの中でも注目の1曲。
ミディアムな曲調はそのままでアレンジもシンプルなものとなっているので、バンド時代とは違う氷室京介の歌の上手さが、原曲を超えたと錯覚させるような最高の出来になっている。