ジェイソンX 13日の金曜日

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ジェイソンX 13日の金曜日
6

伝説の殺人鬼ついに未来の宇宙へ

「13日の金曜日」はキリスト教圏の国において不吉な日とされているが、1980年に公開されて大ヒットを記録した「スラッシャー映画」「スプラッター映画」のタイトルとしても有名である。
パラマウント映画で7作制作され、その後版権がニューラインシネマに移動し2作、そして2009年に第1作のリメイク版が制作された。
世界中で長く愛されているホラーシリーズであるといえる。
シリーズ第1作はジェイソンの母親が犯人かつ主人公の殺人鬼であり、第2作からジェイソンは殺人鬼として登場、有名なホッケーマスクは第3作から着用し、ホッケーマスク=ジェイソンという構図が出来上がった。
10作目となる本作は、いかなる手法の処刑を実施しても蘇ってしまうジェイソンを冷凍刑に処すところから始まり、冷凍されたまま455年間経過し、ジェイソンは地球を調査団によって宇宙船に回収される。
宇宙船内でジェイソンは自然解凍され復活し、宇宙船内で殺戮を開始する。
というのが本作のあらすじ。
「13日の金曜日」シリーズはリアリティのある設定、「人間が人間を殺す」が見どころであると思われる、
一方でシリーズ中に超能力や、死んだジェイソンが落雷によって復活する、などオカルト的な要素が加えられてモンスター映画へと変わっていったが、ついにSFである。
「ジェイソンX 13日の金曜日」は一人ひとり閉鎖された宇宙船内で殺されていく恐怖感は、まさにSFホラー映画の傑作「エイリアン」での恐怖そのもの。
ジェイソンを追い詰めるはずが、逆に追い詰められていく展開はシリーズの今までにない演出。
今までにない演出と、伝統ともいえる恐怖感を煽る演出をセルフオマージュした展開はシリーズ未見の方も、シリーズのファンでもどちらも楽しめる作品だと思う。
しかし、グロいシーンが多いことは事実であるため、万人受けしない点を踏まえて評価点数は6点と減点している。