BLACK TIGER

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BLACK TIGER
10

秋本治、渾身のバトルアクション!

「少年ジャンプ」で約40年の長きにわたり連載してきた「こちら葛飾区亀有公園前派出所」終了後、今後はマイペースで「描きたい漫画」をいくつか描いていくと宣言した秋本治の待望の新連載だが、かねてから崇拝するアクション漫画の大家にしてパイオニア「望月三起也」へのオマージュと作者の秋本治が述べている通り「漫画」の枠を遥かに越えたアクション巨編に仕上がっており「秋本治が本当に描きたかった世界はこれか!」と思い知らされる。
舞台は南北戦争終結間もない頃のアメリカ。
戦争が終結したとはいえ、いまだに連邦政府に恨みを抱く南軍の残党や残虐な盗賊・無法者といった連中が数多く跳梁跋扈し、平和とは程遠い世界に連邦政府から特別に「殺しの許可証をえられた最強の賞金稼ぎ「ブラックティガー」が送り込まれ、毎回熾烈にして壮絶な徹底的な「殲滅戦」を展開する。
作者の秋本治自身がガン&ミリタリーマニアということもあってかその描写は精密を極め、当時実際に活躍していた銃火器はいうに及ばず、多少近未来めいたギミックも惜しげもなく登場させそのアクションをより壮絶なモノにしてくれている。
次第に敵はアメリカ国内にもならず、最新兵器を考案しては外国でテロを企む連中なども登場し、これまで以上に目が離せない展開となっており、ただひたすら読者を飽きさせまいとする作者の努力には頭が下がる。