大神

大神

『大神』とは2006年にCAPCOMより発売されたPlayStation 2用アドベンチャーゲーム。
古代日本や昔話をモチーフにした世界観であり、水墨画を思わせるグラフィックが特徴。伝説の大神であるアマテラスが、イッスンら仲間たちと共に妖怪たちと戦い、荒廃した世界を蘇らせていく。第10回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門大賞受賞、2007年度日本ゲーム大賞優秀賞受賞など、高い評価を受けている。

cinnamonexus555のレビュー・評価・感想

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大神
9

今でも根強いファンが沢山いる『大神 絶景版』の魅力

『大神』はPS2時代(2006年)に発売されその後、画質が美しくなった「絶景版」が、Wii、PS3、PS4、Switchとダウンロード版も含め発売された。
ゲームジャケットには「ネイチャーアドベンチャー」という聞きなれないゲームジャンルが表示されているが、中身は「アクションアドベンチャー」である。
主人公の「アマテラス大神」は白い狼だが、どう見ても犬っぽい。
言葉を話さない主人公のゲームは色々あるが、アマテラスは「ウーー…ワン!ワン!!」と犬語(?)で話す。
旅の相棒であるイッスン(一寸法師)がアマテラスと会話を紡いでくれるので、アマテラスがやる事や考えていることも分かるようになっている。
アマテラスの相棒イッスンをはじめ、日本神話や日本昔話のキャラクター達との出会いや交流のなかで、人の優しさや暖かさを感じて心がホッコリする場面も多い。
本編の内容はとても重い話だけれど、魅力溢れる登場人物達がその重さを吹き払ってくれる。
なにより、アマテラスで平原や村を走り回っているだけで癒される。
そしてラストは、今まで旅で出会ったキャラクター達の祈りが、絆が奇跡をおこす。
感動の涙を流しながらラスボス戦を戦った人は多いだろう。
また、ラスボス戦で流れる「太陽は昇る」は名曲との声も多い。その「太陽は昇る」が流れる中「天照(アマテラス)」の名の通り太陽を照らしてラスボスを弱らせることにも感動。
ゲームをゆっくりとプレイできる時間がある人には、ぜひにオススメしたい作品だ。