ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか / ダンまち / Is It Wrong to Try to Pick Up Girls in a Dungeon?

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』は大森藤ノによる日本のライトノベル作品であり、本編小説のほかにスピンオフ小説、コミック、テレビアニメ、ゲーム、映画など幅広くメディアミックスを展開している。
本編では、主に少年ベル・クラネルが、迷宮都市オラリオの地下ダンジョンの攻略を描く姿が描かれる。憧れの冒険者アイズ・ベルシュタインに恋心を抱いたベル・クラネルは、女神ヘスティアの助力のもと一流の冒険者を目指す。ダンジョン攻略の過程で、1人、2人と増えていく個性豊かな仲間たちの存在や、ベルや仲間たちの絆、成長、葛藤が詳細に描かれていることも本作の特徴である。
また、タイトルの通りメインテーマは「冒険」と「恋愛」となっている。主人公・ベルを取り巻くヒロインの想いや活躍にも注目してもらいたい。
本作の大きな特徴として、レベルとステータスの存在がある。冒険を繰り返すことで主人公たちの成長が、ステータスという数字として読者にも理解しやすく提示されるのである。また、本作においてレベルを上げるためには、強敵を打倒するなどの「偉業」を達成する必要があるとされている。物語の節目で強敵と相対し、打倒し、レベルアップを果たしていく。

mhubertのレビュー・評価・感想

レビューを書く
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか / ダンまち / Is It Wrong to Try to Pick Up Girls in a Dungeon?
8

見るごとに自分も成長していくアニメ

今回おすすめするアニメは「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」です。大森藤ノによるライトノベルが原作で『のだめカンタービレ』や「とあるシリーズ」のアニメーションを担当するJ.C.STAFFがアニメ制作しています。
地下にダンジョンが広がる円形都市「オラリオ」を舞台に、英雄にあこがれる主人公ベル・クラネルが炉の女神ヘスティアの眷属となり、ダンジョンへ挑んでいくファンタジー作品です。
人間だけではなく、神やエルフ、獣人などさまざまな種族が入り混じった世界で多くの価値観に影響をうけ、時には苦しみながら主人公であるベル・クラネルが人として、そして英雄として成長していく姿が描かれています。
アニメシリーズは2022年から第4期が放映されることが決定してる人気作です。アニメの魅力としてはなんといっても主人公の実直で思いやりのある行動が多くの仲間の心を揺さぶり、一人では太刀打ちできない巨悪や強い敵を打ち砕いていくところにあります。
その反面、主人公の未熟さゆえにオラリオ全体を巻き込んだ大きな問題に発展してしまうなど、人間味あふれるストーリーも作品の良いエッセンスとなっていて、実の人間社会にもあるようなちょっとした妬みやすれ違いなど共感しやすくてドラマチックな展開が世界観に没頭できる要因になっているでしょう。
ベル・クラネルを自分に重ね合わせ、問題をどうすれば打開できるのか。自分ならこうして対処するのになど、考えながら楽しめます。見れば見るほど自分の人間力も成長するアニメとしておすすめです。