ガン×ソード / GUN×SWORD

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ガン×ソード / GUN×SWORD
7

2つの復讐劇

この作品は『コードギアス』『無限のリヴァイアス』『スクライド』などの監督で知られる谷口悟朗が監督を務めた、”復讐劇”をメインに据えた作品である。
全26話のうち、前半は世界観についての掘り下げがメイン。
一般的なロボット系である操縦可能なヨロイ、主人公であるヴァンが復讐に至る経緯、世界が遠い未来であることの示唆には谷口作品らしいクセの強さが含まれる。
物語の後半はヴァンの復讐対象である通称「カギ爪の男」とその同志であるオリジナル7との戦いにシフトする。
また、物語の途中で同じくカギ爪の男に復讐を目論むレイと知り合うが、相性が悪く時折お互いを利用し合う関係。
ヴァンとレイはお互いに最愛の人をカギ爪の男に殺害されていたのであった。
矛盾するようだがカギ爪の男は「幸せの時」という、人が争わずに済む世界の構築という途方もない夢を見ていた。
しかし対立する者を愛するあまり殺害して泣いたり、同志の死を「そうですか」で終わらせる辺り、感情は壊れていると言って良い。
ヴァンの旅が進むにつれて仲間が増える。
仲間たちは幸せの時を阻止するためヴァンに同行していた。
幸せの時とはカギ爪の男の争わないという意志を惑星中に散布して強制的に従わせるものである事が判明したのだ。
だがヴァンとレイは違う。あくまでも最愛の人を奪われた復讐のためであり、その役を譲るつもりもない。
敵であるオリジナル7から、幸せの時が訪れればカギ爪の男は死ぬと諭されても、ならば早く殺さなければいけないと言う。もはや復讐しか残されていないのだ。
刻一刻と幸せの時が迫る中、どちらの復讐が果たされるのか?あるいは間に合わないのか?
仮に復讐が成ったとして、その生き甲斐を失った2人はどうなるのか?
ぜひとも復讐のあり方というものを見届けてほしい。