SEKAI NO OWARI / セカオワ / End of the World

SEKAI NO OWARI / セカオワ / End of the World

SEKAI NO OWARIは日本の4人組バンド。略称はセカオワ。
メッセージ性のある歌詞にファンタジー感のある音を合わせる音楽性で、独特の世界観を築き上げている。
他に類を見ないバンドスタイルで、音に対するこだわりと共にファッション性に対する評価も高い。
4人で共同生活を行うなど、その生活スタイルも注目されており、音楽のみならず多角的な影響力を持っている。

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SEKAI NO OWARI / セカオワ / End of the World
10

SEKAI NO OWARIの深い魅力

いつも明るく派手な衣装でメディアに登場するSEKAI NO OWARI。ファンタジーで楽しい世界観のミュージシャンというイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。しかし、実は彼らの曲には現実的で深く誠実な思いが込められているものが多いのです。そこでいくつか曲とその歌詞の一部を紹介していこうと思います。
1. Dragon Night
"人はそれぞれ正義があって 争い合うのは仕方ないのかもしれない だけど僕の嫌いな彼も 彼なりの理由があるとおもうんだ"
この曲は第一次世界大戦中の1914年12月24日にドイツ軍とイギリス軍が一時休戦をした「クリスマス休戦」が元ネタになっています。この曲を聞いて、一旦相手の気持ちを考えてみると争うほどのことかと考えさせられ、それが平和への道筋になるのではないかと思いました。「相手の気持ちを考えることの大切さ」について考えさせられます。

2. 不死鳥
"不死鳥のように美しい君に いつか終わりが訪れますように 形あるものはいつかは壊れるから 僕は君の手を繋ぐんだ"
この曲は人間の男の子とロボットの女の子が恋に落ちたという物語になっています。女の子はロボットなので人間と違って永遠に生き続けます。男の子は彼女との永遠を願うのですが、逆に女の子は自分が永遠であることに苦しみます。他にも多くの曲で語られている「終わり」というテーマ。「終わり」があることで今が輝くという概念に考えさせられます。

3. 天使と悪魔
"正義を生み出した神様 聞こえていますか あんなものを生み出したから みんな争うんだよ"
自分が正しいと思って主張していることは実際に正しいとは限らない。自分の価値観だけで決まった「正しさ」を一方的に主張するだけが答えではない。誰かと意見を言い合う時にこのことについてよく考えさせられます。

いかがでしたか?彼らのイメージとは裏腹に、曲に深く誠実な思いが込められているのを感じたのではないでしょうか。まだまだ紹介しきれなかった曲がたくさんあるので、他の曲も是非聞いてみてください。