中間管理録トネガワ / Mr. Tonegawa: Middle Management Blues

中間管理録トネガワ / Mr. Tonegawa: Middle Management Blues

『中間管理録トネガワ』とは福本伸行の人気作品である『賭博黙示録カイジ』の作中に登場する利根川幸雄を主人公にしたスピンオフ作品である。兵藤会長の機嫌を伺いつつも部下である黒服をまとめる立場、いわゆる中間管理職である利根川幸雄の苦悩と葛藤を題材にした作品で、『月間ヤングマガジン』で2015年7月号から2018年2月号まで連載。 2018年7月から12月まで日本テレビの深夜アニメ枠、AnichUで放送されていた。単行本は全10巻発売で完結している。

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中間管理録トネガワ / Mr. Tonegawa: Middle Management Blues
5

黒服達と利根川の裏の顔

2クール24話で構成されていて、面白いところは面白かった。

良かった点として2点ある。
1点目がナレーターだ。
初めて見てみると、ナレーターの声に違和感を感じる人たちが絶対いるだろう。自分もその一人であった。しかし、中間管理録トネガワを見続けるにつれ、そのナレーターにはまってしまう。カイジのナレーターとはまた違った面白さがあるのだ。
2点目としては時々大槻を主人公とした回だ。
時々、彼を主役としてアニメが展開されることがあり、その中身が欲望を与えるものなのである。例えば、大槻が学生の時にかつてよく来ていた中華料理店に再訪した際に、新たなメニューとしてオムレツライスが追加されていたのだが、大槻はそれを頼んだのだ。その「オムレツライス」は見た目はごく普通のオムレツ定食なのだが、オムレツの中にはチャーシューや刻みネギが入っている。これを見たものは食欲をそそられてしまうと思う。あるいは食べたくなる人もいるだろう。私もその一人だ。以上が私が大槻の回を推す理由だ。

おそらくこれを見ようと検討している人はカイジを見た人であろうと思う。最初はなんだこのアニメはと思うかもしれない。だが、どうかそう思っても何回か続けてみてほしい。さすれば、きっとこの素晴らしさがわかると思うから。