ソラニン / Solanin

ソラニン / Solanin

浅野いにおによる青年漫画、及びそれを原作とした映画。「週刊ヤングサンデー」にて2005~2006年まで連載。2010年に実写映画化された。退屈なOL生活を送る社会人2年目の芽衣子と、音楽への夢を持ちつつも踏み出すことができないままフリーター生活を続ける恋人種田。二人が夢に向かって歩き出すところから、挫折、そして種田との死別を経て、芽衣子が新たな一歩を踏み出すまでが描かれる。

sugap04915のレビュー・評価・感想

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ソラニン / Solanin
7

邦画らしさ満点

見終わった後に、幸せになれる映画というわけではありません。むしろ、考えさせられる系です。題材は音楽、恋、友情など邦画にありがち。ハッピーエンドが好きな人には向いていないです。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONが主題歌を担当し、同タイトルのシングルを出しています。作品中で主人公が作り、残された恋人が歌います。この曲は素晴らしく映画にもあっており、おすすめです。ちなみにPVも映画を意識した作りになっているので、一見の価値ありだと思います。
日常の中で嫌なこと、不満、小さな幸せ等が詰め込まれていて、共感しやすいことも多いと思います。展開は予想できる部分もありますが、邦画好きは引き込まれるのではないでしょうか。バンドマンで嫌な思いをした女性からは賛否両論ありそうですが、そこは映画、綺麗に終えてくれます。友情についてもありがちな展開ではありますが、こちらも嫌な感じでは終わりません。鬱々としたかんじは、よく出ているように感じました。
良いこと、つらいことを繰り返すのが人生、ただ最終的には前を向いて生きていこう、という内容が好き、または単純に音楽、恋愛ものが好きという方にもおすすめできる内容かと思います。