金田一少年の事件簿

金田一少年の事件簿

原案、原作:天樹征丸、作画:さとうふみやによる少年マンガ。シリーズ中盤まで原作:金成陽三郎。
金田一耕助の孫である高校生・金田一一(きんだいち はじめ)が事件を解決していくミステリー推理マンガ。
テレビアニメやドラマ化もされ、1992年(平成4年)から連載されており一度完結している。2013年から「金田一少年の事件簿R」として連載が始まった。

shining_dark1227のレビュー・評価・感想

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金田一少年の事件簿
10

トリックだけじゃない

世の中には多くのミステリー作品が出回っていますが、これほどまでに人の心にスポットライトを当てているものは少ないのではないかとおもいます。
犯人の動機がすごい。人が人を憎むとはどういうことか、命を奪うとはどういうことか。そんな事を考えさせられるような話が多いです。
少し前まで、新たに金田一少年の事件簿Rとして再連載したようですが私個人としては初期(金田一少年の決死行)までが一番オススメです。このころが一番、先に書いた『金田一らしさ』が全面に出ているからです。中でもオススメなのはオペラ座館三作品と魔犬の森の殺人、墓場島殺人事件あたりです。これらの作品は自分自身より大切な恋人がいるひとならば、その犯人がどれだけの憎しみを抱いたか胸が苦しくなるほどよくわかると思います。
他には首切り武者や雪夜叉の事件など、親子スポットライトを当てた事件などもとても深い仕上がりになっています。
また金田一少年の事件簿はアニメ化、ドラマ化されていますが、最も良いのはやはりマンガです。
犯人の怒りや悲しみ、憎しみや苦しみそれらが渦巻き、爆発し、やがて人を鬼に変えるまでの様相を最も表現出来ているのは漫画だと感じています。
興味を持たれた方は是非、漫画を読んでみてください。